LESSON 01

電熱線の直列・並列接続

直列では電圧が分かれ並列では同じになる理由を考えよう

直列と並列の電圧・電流の規則を各電熱線のP=VIと結び、発熱差の理由を説明します。

直列では電圧が分かれ並列では同じになる理由を考えよう

直列と並列で発熱が違う理由は、電熱線の本数そのものではありません。回路のつなぎ方によって、各電熱線に加わる電圧と流れる電流が変わるからです。

このレッスンの役割

「電熱線の直列・並列接続」の第3段階です。前のレッスンで、接続方法だけを変える実験を設計しました。今回は測定値を回路の規則とP=VIでつなぎ、なぜ並列の方が大きく発熱するのかを説明します。次へ、各部分と回路全体の電力計算を渡します。

知る:各電熱線のVとIを回路図に書く

6ボルト電源と6オームの電熱線二本の直列・並列比較直列では各電熱線が3ボルト0.5アンペア、並列では各電熱線が6ボルト1アンペアとなる直列:同じ6 Ωを二本A 6 ΩB 6 ΩA:3 V、0.5 AB:3 V、0.5 A各1.5 W → 全体3 W並列:同じ6 Ωを二本A 6 ΩB 6 Ω各6 V、1 A各6 W → 全体12 W同じ6 V電源では、並列の全体電力は直列の4倍

直列回路では電流はどこでも同じで、各部分の電圧の和が電源電圧になります。同じ電熱線二本なら電圧は等しく分かれます。並列回路では各枝の電圧が電源電圧と等しく、全電流は枝電流の和です。

理解する:P=VIで発熱差を説明する

6 Ωの電熱線二本を6 V電源へつなぎます。直列の合成抵抗は12 Ωなので、回路電流は6÷12=0.5 Aです。同じ電熱線なので各電圧は3 V、各電力は3×0.5=1.5 W、全体は3 Wです。

並列では各電熱線に6 Vが加わります。各枝の電流は6÷6=1 A、各電力は6×1=6 Wです。二本分で全体は12 Wです。同じ時間ならQ=Ptより、並列は直列の4倍の電気エネルギーを熱へ変えます。

重要なのは「並列だから4倍」と丸暗記しないことです。ここでは同じ抵抗二本・同じ電源という条件だから4倍になりました。

例で使い、よくある誤答を直そう

直列で各電熱線に6 Vが加わると考えると、二本の電圧の和が12 Vになり、6 V電源と矛盾します。並列で6 Vを二本へ分けて3 Vずつと考えるのも誤りです。各枝の両端はどちらも電源の同じ二点につながっているため、各枝は6 Vです。

接続 各電熱線の電圧 各電熱線の電流 全体の電力
直列 3 V 0.5 A 3 W
並列 6 V 1 A 12 W

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:直列の同じ電熱線二本では6 Vをどう分けますか?各3 Vです。各部分の電圧の和が6 Vになり、同じ抵抗なので等しく分かれます。
確認2:並列の各電熱線には何Vが加わりますか?各6 Vです。どちらの枝も電源の両端へ直接つながっています。
確認3:並列の全体電力が大きい理由をP=VIで説明できますか?各枝に電源と同じ電圧が加わり、各枝に電流が流れます。各電熱線のVIが大きく、その和である全体電力も大きくなります。

接続方法は各部のVとIを決め、その積Pが発熱の速さを決めます。次は各電熱線と回路全体を混同せず、数値で比べます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。