回路から温度上昇まで多段階計算を完遂しよう
多段階計算は、一つの長い式へ詰め込まず、各行で求めた量と単位を書きます。途中のPやEが検算点になり、間違えた段階を見つけやすくなります。
このレッスンの役割
「電力・電力量・熱量の入試総合」の第4段階です。前のレッスンで電気から水温までのエネルギーの鎖を説明しました。今回は回路、電力、入力、水の受熱、温度上昇を一行一段階で計算します。次へ、総合誤答の最初のずれを診断する材料を渡します。
知る:各行に量・式・値・単位を書く
時間は秒、質量はg、効率は小数へ直します。PはW、EとQはJ、ΔTは℃です。効率が100%未満ならQwater≤Einになることも検算します。
理解する:直列回路を含む完全例題
12 V電源に同じ6 Ωの電熱線二本を直列につなぎ、200秒使用します。入力の70%が100 gの水を温めるときの温度上昇を求めます。
- 合成抵抗は12 Ω、回路電流I=12÷12=1 A。
- 回路全体の電力P=12×1=12 W。
- 入力Ein=12×200=2400 J。
- 水の受熱Qwater=2400×0.70=1680 J。
- ΔT=1680÷(4.2×100)=4.0℃。
一本分の電力6 Wではなく、二本が水を温める装置全体の12 Wを使う点が判断の中心です。
例で使い、よくある誤答を直そう
誤答「効率70%なので2400÷0.70」は、水の受熱を入力より大きくしています。入力の70%を求めるので掛けます。誤答「最終温度は4℃」は温度上昇と温度を混同しています。初期温度18℃なら最終温度は22℃です。
答え4.0℃を4.2×100×4.0=1680 Jへ戻し、さらに1680÷2400=0.70と確かめれば鎖全体を検算できます。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:装置全体の電力は何Wですか?
12 V×1 A=12 Wです。確認2:200秒の入力と水の受熱は?
入力2400 J、水の受熱1680 Jです。確認3:100 gの水の温度上昇は?
1680÷420=4.0℃です。一行一段階で量と単位を残せば、長い計算も検算できます。次は誤答の最初の段階を特定し、戻る技能を選びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。