初見の器具一覧から安全な同時使用を判断しよう
高校入試では、器具の銘板、配線図、許容電流が別々の資料で示されます。数字を全部足すのではなく、同じ回路で同時に使う器具だけを選び、WをAへ直して判断します。
このレッスンの役割
「家庭の電気器具と安全」の第6段階です。これまでに表示、並列配線、合計電流、誤答修正を学びました。今回は複数資料を統合し、安全な組み合わせと使用順を根拠付きで提案します。次の「表とグラフから発熱を読む」へ、資料の条件と数量を結ぶ力を渡します。
知る:対象回路と同時使用を最初に囲む
手順は、①同じ回路に属する器具、②同時に動く器具、③各器具の電流I=P/V、④電流の合計、⑤問題で与えられた許容値、です。別回路や別時刻の器具を混ぜません。
理解する:初見の器具表を統合する
100 V、許容電流15 Aの回路に、電子レンジ1200 W、炊飯器600 W、照明100 Wがあるとします。電流は12 A、6 A、1 Aです。
電子レンジ+照明は13 Aで上限内です。炊飯器+照明は7 Aです。三つ同時は19 Aで上限を超えます。そこで、電子レンジと炊飯器を同時に使わず、どちらかが終わってからもう一方を使う案を作れます。
例で使い、よくある誤答を直そう
| 組み合わせ | 合計電力 | 100 Vでの合計電流 | 15 Aとの比較 |
|---|---|---|---|
| 電子レンジ+照明 | 1300 W | 13 A | 上限内 |
| 炊飯器+照明 | 700 W | 7 A | 上限内 |
| 三つ同時 | 1900 W | 19 A | 上限超過 |
誤答「合計1900 Wは15 Aより大きい」は単位の異なる量を直接比較しています。100 Vで割り19 Aへ直します。また、ここでの結論は問題が与えた理想化された回路に対するものです。実際の家庭で配線を変えたり、安全を自己認定したりせず、表示と取扱説明書に従い、不明点は大人や専門家へ確認します。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:1200 Wを100 Vで使うと何Aですか?
I=1200÷100=12 Aです。確認2:12 Aと6 Aを同時に使うと、15 A以内ですか?
合計18 Aなので、問題の許容値15 Aを超えます。確認3:上限を超える組み合わせを見つけたら、どんな案を出せますか?
高電力の器具を同時に使わず、一方が終わってから他方を使うなど、同時電流を減らす案です。初見資料でも、同じ回路・同時使用・電流換算・合計・許容値の順で判断できます。次は時間と温度の表やグラフから、発熱の変化を読みます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。