LESSON 01

抵抗値と電力の関係

初見資料から一定条件を見抜き発熱を予測しよう

回路図や文章から一定電圧・一定電流を見抜き、電力・熱量・温度上昇を初見条件で予測します。

初見資料から一定条件を見抜き発熱を予測しよう

初見問題では「一定電圧」「一定電流」と直接書かれないことがあります。同じ電源の両端へつなぐ、直列回路の各部分を比べる、といった回路図や文章から条件を読み取ります。

このレッスンの役割

「抵抗値と電力の関係」の第6段階です。これまでに条件の問い、実験、式の導出、計算、誤答修正を学びました。今回は初見資料から一定量を見抜き、P・Q・温度上昇まで必要な技能を選びます。次の「エネルギー変換の効率」へ、入力エネルギーを正確に求める力を渡します。

知る:回路図から一定量を翻訳する

初見資料から抵抗と発熱を予測する手順回路図と言葉から一定条件を読み、適切な電力式を選び、時間と受熱側の条件を加えて結論を出す図・文章接続と電源一定条件VかIか電力式VI・V²/R・I²RQと温度へ時間・水量・損失分かっている数字ではなく、一定条件から式を選ぶ

同じ電源の両端へ抵抗を一つずつつなぐなら、各抵抗の電圧が一定です。直列回路の各抵抗を比べるなら、電流が一定です。並列の各枝は電圧一定です。必要なら回路図へVとIを書き込みます。

理解する:初見の三段資料をつなぐ

資料1は12 V電源に6 Ωと12 Ωを一つずつつないだ測定、資料2は各電熱線を180秒使った結果、資料3は同じ100 gの水の温度変化だとします。

電圧一定なのでP=V²/Rより、6 Ωは24 W、12 Ωは12 Wです。熱量は4320 Jと2160 J。水量・時間・装置条件が同じなら、6 Ω側の温度上昇が大きいと予測できます。

ただし、入力した全電気エネルギーが水だけへ移るわけではありません。電熱線、容器、周囲へも熱が移ります。資料の温度上昇が理想計算より小さくても、すぐに計算ミスとは決めません。

例で使い、よくある誤答を直そう

別の資料で6 Ωと12 Ωが直列につながれ、回路電流が0.5 Aなら、P=I²Rより1.5 Wと3 Wです。今度は12 Ω側の電力が大きくなります。同じ二つの抵抗でも、接続が一定条件を変えたため結論が逆です。

資料の手がかり 一定量 使いやすい関係
同じ電源へ一つずつ接続 V P=V²/R
直列回路の各抵抗 I P=I²R
VとIの実測表 実測値を使用 P=VI

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:同じ電源へ一つずつつなぐとき一定なのは何ですか?各抵抗に加わる電圧です。P=V²/Rで比較できます。
確認2:直列の各抵抗を比べるとき一定なのは何ですか?各抵抗を流れる電流です。P=I²Rで比較できます。
確認3:計算した電気エネルギーと水が得た熱が違うのはなぜですか?入力エネルギーの一部が電熱線、容器、周囲へ移り、水以外も温めるからです。

初見資料では回路から一定条件を読み、式を選び、時間と受熱側までつなぎます。次は入力のうち目的の働きに使われた割合を考えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。