条件に合う式を選び電力と熱量を計算しよう
抵抗と電力の計算は、数字を代入する前に「何が一定か」を一行で書きます。電圧一定ならP=V²/R、電流一定ならP=I²Rを使うと、抵抗を変えた影響が見えます。
このレッスンの役割
「抵抗値と電力の関係」の第4段階です。前のレッスンで二つの式を意味から導きました。今回は条件、式、単位、電力、熱量の順に計算し、表やグラフの変化も説明します。次へ、条件を落とした誤答を診断する力を渡します。
知る:条件を書いてから式を選ぶ
問題文の「同じ電源につないだ」は電圧一定、「直列回路の各抵抗」は電流一定を表すことがあります。言葉だけでなく回路図も確認します。その後に値と単位を抜き出し、式を選びます。
理解する:二条件を表とグラフで読む
12 V一定で抵抗が6 Ω、12 Ω、24 Ωなら、電力は24 W、12 W、6 Wです。Rが2倍になるたびPは半分なので反比例です。
1 A一定なら、電力は6 W、12 W、24 Wです。Rが2倍になるたびPも2倍なので比例です。
| R | 12 V一定のP=144/R | 1 A一定のP=R |
|---|---|---|
| 6 Ω | 24 W | 6 W |
| 12 Ω | 12 W | 12 W |
| 24 Ω | 6 W | 24 W |
グラフでは、一定電圧のP-Rは右下がりの曲線、一定電流のP-Rは原点を通る直線になります。軸と一定条件を読まずに形だけ覚えないようにします。
例で使い、よくある誤答を直そう
12 V一定で24 Ωを5分使います。P=12²÷24=6 W、5分=300秒なのでQ=6×300=1800 Jです。
誤答「Q=6×5=30 J」は分を秒へ直していません。誤答「抵抗が24 ΩだからP=1²×24」とするのは、1 A一定という条件が問題にないのに勝手に加えています。
概算では、一定電圧でRが大きくなったのにPも大きくなっていたら式選択を疑います。一定電流なら反対です。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:12 V一定で18 Ωの電力は何Wですか?
P=12²÷18=144÷18=8 Wです。確認2:2 A一定で5 Ωの電力は何Wですか?
P=2²×5=20 Wです。確認3:8 Wを3分使った熱量は何Jですか?
3分=180秒なので、Q=8×180=1440 Jです。一定条件を見抜き、式でPを求め、必要ならQ=Ptへ進みます。次は式が合っていても条件説明がない誤答を修正します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。