電気から水温までのエネルギーの鎖を説明しよう
P=VI、E=Pt、Q=4.2mΔTは別々の公式ではありません。電気回路が一秒あたりに渡すエネルギーを時間分ため、その一部を水が受け取って温度が上がるという一つの流れです。
このレッスンの役割
「電力・電力量・熱量の入試総合」の第3段階です。前のレッスンで複数資料からV・I・t・m・ΔTを取り出しました。今回はそれらを回路→入力エネルギー→水の受熱→温度上昇の鎖として説明します。次へ、多段階計算を意味から確認する土台を渡します。
知る:同じJでも役割の違うエネルギーを区別する
EinとQwaterはどちらもJですが、前者は電熱線へ入ったエネルギー、後者は水が受け取った熱です。効率ηが70%ならQwater=0.70Einです。効率が示されず「全て水へ移る」と仮定する問題ではη=1とします。
理解する:式の接続を言葉で説明する
VとIの積は一秒あたりの入力Pです。それをt秒続けた総入力がPtです。入力のうち水へ移った分を効率で取り出し、その熱が質量mの水の温度をΔTだけ上げます。
この説明ができれば、式の順序を忘れても意味から組み直せます。また測定したQwaterがEinより小さい理由を、容器や周囲への熱移動として説明できます。
例で使い、よくある誤答を直そう
10 V・2 Aを100秒、効率60%なら、P=20 W、Ein=2000 J、Qwater=1200 Jです。水100 gならΔT=1200÷420≒2.9℃です。
誤答「EinとQwaterはどちらもJなので同じ値」は役割を混同しています。「温度2.9℃」ではなく「温度上昇2.9℃」です。初期温度20℃なら最終温度は約22.9℃になります。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:10 V・2 Aの電力は?
20 Wです。確認2:20 Wを100秒使った入力は?
2000 Jです。確認3:効率60%なら水が得る熱は?
2000×0.60=1200 Jです。回路のP、入力Pt、水の受熱、温度上昇は一つのエネルギーの鎖です。次は各段階の単位と検算を保ちながら多段階計算を完遂します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。