LESSON 01

電力は一秒あたりの仕事量

電力を一秒あたりに変換するエネルギーと捉えよう

電力を一秒あたりのエネルギー変換量として捉え、電力とエネルギーの総量を区別する。

電力を一秒あたりに変換するエネルギーと捉えよう

「この器具は1000 W」と書かれていても、1000という数字だけでは意味を説明できません。電力は、一秒ごとにどれだけの電気エネルギーを別の形へ変換するかを表します。

このレッスンの役割

「電力は一秒あたりの仕事量」の第2段階です。前のレッスンで見つけた働く速さを、一秒という共通の時間で表します。今回は電力とエネルギー量の概念を区別します。次へ、WとJ/sを式・単位・図で結ぶ力を渡します。

知る:電力はエネルギー変換の速さ

一秒ごとのエネルギー変換量で電力を比べる図器具Aは毎秒100ジュール、器具Bは毎秒200ジュールを変換し、Bの電力が二倍であることを示す時間1秒目2秒目3秒目4秒目5秒目器具A器具BA:毎秒100 JB:毎秒200 J → 電力はAの2倍

電力をP、変換したエネルギーをE、時間をtとすると、考え方は「電力=エネルギー÷時間」です。一秒を共通の物差しにするため、異なる時間の器具も公平に比べられます。

理解する:大きい電力は同じ時間に多く変換する

100 Wの器具は一秒に100 J、200 Wの器具は一秒に200 Jを変換します。同じ5秒なら、前者は500 J、後者は1000 Jです。電力が2倍なら、同じ時間に変換する量も2倍です。

しかし、100 Wを10秒使う場合と200 Wを5秒使う場合は、どちらも1000 Jです。電力が大きくても使用時間が短ければ、総量が同じになることがあります。

例で使い、よくある誤答を直そう

ある器具が4秒で1200 Jを変換しました。一秒あたりへそろえると1200÷4=300 Jなので、電力は300 Wです。

誤答「1200×4=4800 W」は、総量を時間で割るべき場面で掛けています。「4秒分を一秒分へ分ける」と日本語で考えれば割り算になります。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:電力は何を表す量ですか?一秒あたりに変換するエネルギー量、つまりエネルギー変換の速さです。
確認2:500 Wの器具は一秒に何Jを変換しますか?500 Jです。
確認3:200 Wを3秒使うと何Jを変換しますか?一秒に200 Jなので、3秒で600 Jです。

電力は総エネルギーではなく、一秒あたりの変換量です。次はこの意味を、1 W=1 J/sという単位と式へ結びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。