入試問題を回路・電力・熱量・温度へ分解しよう
長い入試問題で式が多く見えても、一度に全部を考える必要はありません。求める量から逆向きにたどり、回路→電力→電力量・熱量→温度のどこまで進むかを決めます。
このレッスンの役割
「電力・電力量・熱量の入試総合」の第1段階です。このコースで学んだ回路、P=VI、E=Pt、水の受熱、効率、グラフ、誤差を使います。今回は問題を段階へ分解し、必要な技能だけを選ぶ見取り図を作ります。次へ、複数資料から必要な値を抜き出す手順を渡します。
知る:答えの単位から必要な段階を決める
答えがWなら電力まで、JやWhならエネルギーまで、℃なら水の温度上昇まで進みます。問題文の最後にある疑問語と単位を最初に囲むと、不要な数値へ迷いにくくなります。
理解する:求める量から逆向きに計画する
「水の温度上昇を求めよ」なら、ΔTを求めるには水が得たQと質量mが必要です。Qを求めるには入力Ptと効率が必要かもしれません。Pを求めるには回路のVとIが必要です。
この逆向きの計画を作ってから、実際の計算は回路から順向きに進めます。与えられた数字を上から全部使おうとせず、各段階へ配置します。
例で使い、よくある誤答を直そう
100 V、5 A、120秒、水200 g、効率70%という資料で温度上昇を求めるなら、P=100×5、Ein=P×120、Qwater=Ein×0.70、ΔT=Qwater÷(4.2×200)の四段階です。
誤答「4.2があるので最初から4.2mΔTへ代入」は、水が得た熱量がまだ分かっていません。誤答「数字は全て一つの式で使う」は、異なる段階の量を混ぜます。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:答えの単位がWなら、どの段階まで進みますか?
電力Pを求める段階までです。確認2:温度上昇を求めるために水側で必要な二つの量は?
水が得た熱量Qwaterと水の質量mです。確認3:計画と計算の向きはどう違いますか?
計画は求める量から逆向きに必要量をたどり、計算は得たV・Iなどから順向きに進めます。総合問題は答えの単位から段階へ分け、必要な式を順序づけます。次は回路図・表・グラフから各段階へ入れる値だけを抜き出します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。