LESSON 01

発熱量と電力・時間の関係

一つの条件だけを変える発熱実験を設計しよう

電力比較と時間比較を別の実験にし、水量・初期温度・容器をそろえてP・t・ΔTを記録する。

一つの条件だけを変える発熱実験を設計しよう

電力と時間を同時に変えると、どちらが結果へ影響したか分かりません。「電力の影響」と「時間の影響」を別の比較として設計し、P・t・温度上昇を同じ表へ記録します。

このレッスンの役割

「発熱量と電力・時間の関係」の第2段階です。前のレッスンの予想を、原因を一つに絞れる実験へ変えます。今回は変える量・測る量・そろえる条件と安全な範囲を定めます。次へ、結果をQ=Ptで説明するためのデータを渡します。

知る:二つの実験を混ぜない

電力比較実験と時間比較実験の条件表左は時間をそろえて電力だけを変え、右は電力をそろえて時間だけを変える電力の影響を調べる変える:電力 Pそろえる:時間 tそろえる:水量・初期温度測る:温度上昇 ΔT時間の影響を調べる変える:時間 tそろえる:電力 Pそろえる:水量・初期温度測る:温度上昇 ΔT安全な電力・時間の範囲は教師の指示に従う

電力はP=VIから求めます。測定開始時に水温を記録し、決めた間隔で温度を読みます。電熱線を水中に入れ、回路変更時は電源を切ります。

理解する:表は条件と結果を分けて作る

表にはP、t、水量、初期温度、最終温度、ΔTを置きます。Pを比較する表ではtを同じ値にし、tを比較する表ではPを同じ値にします。

測定を繰り返し、一点だけ外れた場合は接続、時刻、温度計の位置を点検します。

例で使い、よくある誤答を直そう

電力の影響を調べるAが10 W・60秒、Bが20 W・120秒では時間も違います。Bを20 W・60秒に直せば、電力だけの違いになります。

誤答「最終温度の高い方がよく発熱した」は初期温度を無視しています。比較にはΔT=最終−初期を使います。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:時間の影響を調べるときそろえる中心量は?電力Pをそろえます。
確認2:電力の影響を調べるとき変える量は?電力Pだけを変えます。
確認3:最終温度ではなくΔTを使う理由は?初期温度の違いを除いて温まり方を比べるためです。

一つだけ条件を変える設計で、Pとtの影響を別々に確かめられます。次は一秒分の熱の積み重ねとしてQ=Ptを理解します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。