LESSON 01

電力を電圧と電流から求める

P=VIをエネルギーの受け渡しから理解しよう

電圧が表す一つ分の受け渡しと電流が表す一秒に通る量から、P=VIの意味を理解する。

P=VIをエネルギーの受け渡しから理解しよう

P=VIは、文字を並べた暗記式ではありません。電圧が表す「一つ分のエネルギーの受け渡し」と、電流が表す「一秒に通る量」を掛けると、一秒あたりのエネルギー変換、つまり電力になります。

このレッスンの役割

「電力を電圧と電流から求める」の第3段階です。前のレッスンで同じ器具のVとIを測りました。今回は二つの量を掛ける理由と、V×A=Wの意味をモデルで理解します。電荷量の詳しい計算は扱わず、次へP・V・Iの計算技能を渡します。

知る:一つ分×一秒に通る個数で一秒分になる

電圧と電流の積が電力になるエネルギー受け渡しモデル一つ分の受け渡しの大きさを電圧、一秒に通る量を電流とし、積が一秒あたりの全受け渡しである電力になる電圧 V一つ分の受け渡しの大きさ×電流 I一秒に通る量電力 P一秒分の全受け渡しP=V×IV×A=W

電圧が大きいほど、回路を通る一つ一つのまとまりが器具へ渡せるエネルギーが大きくなります。電流が大きいほど、そのまとまりが一秒に多く通ります。両方を掛けると、一秒に器具へ渡される全エネルギーが分かります。

理解する:二倍の条件を分けて予測する

電流を同じにして電圧を2倍にすれば、P=VIから電力は2倍です。電圧を同じにして電流を2倍にしても電力は2倍です。両方を2倍にすれば、2×2で電力は4倍になります。

この比例は「もう一方が同じ」という条件付きです。式は計算だけでなく、条件変更の結果を予測する道具です。

例で使い、よくある誤答を直そう

6 Vを加えた器具に0.5 Aが流れると、P=6×0.5=3 Wです。これは一秒に3 Jを変換することを意味します。

誤答「6+0.5=6.5 W」は、性質の異なるVとAを足しています。受け渡し一つ分×一秒に通る量というモデルへ戻ると、掛け算を選べます。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:P=VIでVとIを掛ける理由は?一つ分のエネルギーの受け渡しと、一秒に通る量を掛けると、一秒分の全エネルギーが求まるからです。
確認2:Vを同じにしてIを3倍にするとPは?P=VIより3倍になります。
確認3:VとIをともに2倍にするとPは?2×2=4倍になります。

P=VIは、回路が一秒に器具へ渡すエネルギーを表します。次は求める文字と単位を見分けて計算します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。