LESSON 01

電力を電圧と電流から求める

電圧だけ・電流だけで電力を決める誤りを直そう

比例が成り立つ条件と測定値の住所を確認し、電圧や電流の片方だけで電力を判断する誤りを直す。

電圧だけ・電流だけで電力を決める誤りを直そう

「電圧が高い方が電力も大きい」「電流が大きい方が電力も大きい」は、条件を省くと正しくありません。P=VIの二つの因子と、値がどの器具に対応するかを確かめます。

このレッスンの役割

「電力を電圧と電流から求める」の第5段階です。前のレッスンの計算を使い、比例条件、単位、値の住所がずれた誤答を診断します。新しい公式は増やしません。次へ、初見の回路資料で器具ごとの電力を説明する力を渡します。

知る:主張に隠れた「同じなら」を補う

電力比較の条件を点検する図電圧が高いほど電力が大きいという主張には電流が同じなら、電流が大きいほど電力が大きいという主張には電圧が同じならという条件が必要Vが大きいほどPが大きい条件:Iが同じならIが大きいほどPが大きい条件:Vが同じならP=V×I

比例を述べるときは、式に含まれるもう一つの量を一定にします。条件が変わる問題では、一方の大小だけで結論を出さず、積を計算します。

理解する:数値の住所が違えば掛けられない

並列回路の枝Xの電力には、枝Xの電圧と枝Xの電流を使います。全体電流には別の枝も含まれます。直列回路の器具Xには、電源全体の電圧ではなくXの両端電圧を使います。

式が正しくても、値の選び方が違えば答えは誤ります。VとIの横に器具名や測定位置を書いてから掛けます。

例で使い、よくある誤答を直そう

Aは8 V・0.5 Aで4 W、Bは4 V・1.5 Aで6 Wです。「Aは電圧が高いから電力が大きい」は反例Bによって誤りと分かります。

別の誤答「並列枝Xの6 Vと全体電流1.0 AからXは6 W」も、値の住所が不一致です。Xの枝電流が0.4 Aなら、Xは2.4 Wです。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:「Vが2倍ならPも2倍」が成り立つ条件は?電流Iが同じであることです。
確認2:並列枝の電力に全体電流を使えない理由は?全体電流には他の枝の電流も含まれ、その器具を流れる電流ではないからです。
確認3:誤答を直す三つの点検は?比例の条件、VとIの測定位置、単位を点検します。

P=VIを正しく使うには、式だけでなく条件と値の住所が必要です。次は回路図・表・条件を一つに結んで初見問題を解きます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。