LESSON 01

台風の発生と進路

進路図と予報円から移動方向・速さ・到達範囲を読もう

日時付き中心位置と予報円から、台風の移動方向・平均速度・中心が到達し得る範囲を読みます。

進路図と予報円から移動方向・速さ・到達範囲を読もう

まず知る:このレッスンの役割と進路図の三要素

このレッスンは6レッスンの4番目です。前のレッスンで学んだ台風の構造を、時刻の付いた進路図へつなぎます。進路図では、実際に観測された中心位置、これから中心が入る可能性のある予報円、暴風が吹いている、または吹く可能性がある範囲を区別することが大切です。

図の要素 表しているもの 読むときの注意
観測された中心位置 その時刻に解析された台風の中心 点を時刻順につなぐと移動方向が分かる
予報円 予報時刻に台風の中心が入る可能性が高い範囲 円全体が台風の大きさではない
暴風域・暴風警戒域 強い風が吹いている、または吹く可能性のある範囲 予報円とは意味が違う

理解する:例題で移動方向と平均の速さを求める

日時付き中心位置と大きくなる予報円左下の現在位置から右上へ進む台風について、12時間後、24時間後の中心位置と、先の時刻ほど大きい予報円を示す。現在 9時12時間後24時間後北東へ移動

例題です。9時から21時までの12時間に中心が360 km移動しました。平均の速さは、360 km ÷ 12時間 = 30 km/hです。地図上の長さを実際の距離へ直すときは縮尺を使い、時刻の差を正しく求めてから割ります。

ただし、これは12時間全体の平均です。途中で速くなったり、向きが変わったりすることがあります。中心が予報円の真ん中を通るとも限りません。円の端を通る場合もあるため、自分の地域へ近づく可能性は円全体から判断します。

使う:練習で予報円を台風の大きさと考える誤答を直す

「24時間後の予報円が大きいから、台風本体も大きくなった」という読み方は誤りです。予報円が先の時刻ほど大きくなる主な理由は、進路予報の不確実さが広がるからです。台風の風の広がりを知りたいときは、暴風域や強風域の表示を別に確認します。

進路を読む順番は、時刻、中心位置、移動方向、距離、平均の速さ、予報円の順です。一つの記号だけを見ず、それぞれが何を表すかを言葉にすると取り違えにくくなります。

転用する:まとめと進路を決める風へつなぐ

進路図は、台風の過去・現在・未来を一枚で表した資料です。日時付きの中心位置から方向と平均速度を求め、予報円から中心が到達し得る範囲を読みます。次は「台風が自力で好きな方向へ進む」という誤解を直し、周囲の風や太平洋高気圧、偏西風が進路にどう関わるかを考えます。

確認1:予報円は何が入る可能性の高い範囲ですか。予報時刻の台風の中心です。台風全体の大きさを表す円ではありません。
確認2:12時間で360 km移動したときの平均の速さは何km/hですか。360 ÷ 12 = 30より、30 km/hです。
確認3:中心は必ず予報円の真ん中を通りますか。いいえ。予報円の中のどこを通るかは決まっておらず、円の端を通る可能性もあります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。