進路図と予報円から移動方向・速さ・到達範囲を読もう
まず知る:このレッスンの役割と進路図の三要素
このレッスンは6レッスンの4番目です。前のレッスンで学んだ台風の構造を、時刻の付いた進路図へつなぎます。進路図では、実際に観測された中心位置、これから中心が入る可能性のある予報円、暴風が吹いている、または吹く可能性がある範囲を区別することが大切です。
| 図の要素 | 表しているもの | 読むときの注意 |
|---|---|---|
| 観測された中心位置 | その時刻に解析された台風の中心 | 点を時刻順につなぐと移動方向が分かる |
| 予報円 | 予報時刻に台風の中心が入る可能性が高い範囲 | 円全体が台風の大きさではない |
| 暴風域・暴風警戒域 | 強い風が吹いている、または吹く可能性のある範囲 | 予報円とは意味が違う |
理解する:例題で移動方向と平均の速さを求める
例題です。9時から21時までの12時間に中心が360 km移動しました。平均の速さは、360 km ÷ 12時間 = 30 km/hです。地図上の長さを実際の距離へ直すときは縮尺を使い、時刻の差を正しく求めてから割ります。
ただし、これは12時間全体の平均です。途中で速くなったり、向きが変わったりすることがあります。中心が予報円の真ん中を通るとも限りません。円の端を通る場合もあるため、自分の地域へ近づく可能性は円全体から判断します。
使う:練習で予報円を台風の大きさと考える誤答を直す
「24時間後の予報円が大きいから、台風本体も大きくなった」という読み方は誤りです。予報円が先の時刻ほど大きくなる主な理由は、進路予報の不確実さが広がるからです。台風の風の広がりを知りたいときは、暴風域や強風域の表示を別に確認します。
進路を読む順番は、時刻、中心位置、移動方向、距離、平均の速さ、予報円の順です。一つの記号だけを見ず、それぞれが何を表すかを言葉にすると取り違えにくくなります。
転用する:まとめと進路を決める風へつなぐ
進路図は、台風の過去・現在・未来を一枚で表した資料です。日時付きの中心位置から方向と平均速度を求め、予報円から中心が到達し得る範囲を読みます。次は「台風が自力で好きな方向へ進む」という誤解を直し、周囲の風や太平洋高気圧、偏西風が進路にどう関わるかを考えます。
確認1:予報円は何が入る可能性の高い範囲ですか。
予報時刻の台風の中心です。台風全体の大きさを表す円ではありません。確認2:12時間で360 km移動したときの平均の速さは何km/hですか。
360 ÷ 12 = 30より、30 km/hです。確認3:中心は必ず予報円の真ん中を通りますか。
いいえ。予報円の中のどこを通るかは決まっておらず、円の端を通る可能性もあります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。