LESSON 01

日本の天気を決める地理条件

海と陸の温まり方から季節風の向きを説明しよう

海陸の温まり方の差を気温差・気圧配置へつなぎ、夏と冬の季節風を因果で説明します。

海と陸の温まり方から季節風の向きを説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と海陸差

このレッスンは6レッスンの2番目です。前回読んだ海陸配置を使い、夏と冬で季節風の向きが変わる理由を説明します。中心技能は「温まり方の差→気温差→気圧配置→風」の順を崩さず話すことです。

季節 大陸と海洋の温度差 代表的な配置 日本付近の季節風
大陸がより冷える 大陸側に高気圧 北西寄り
大陸がより熱くなる 太平洋側に高気圧 南東〜南寄り

陸は海より温まりやすく冷えやすい性質があります。風は単に「暖かい方から寒い方」へ吹くのではなく、地表付近ではおおむね高気圧側から低気圧側へ向かいます。

理解する:例題の夏冬モデルを比べる

冬と夏の海陸の温度差と季節風冬は冷えた大陸の高気圧から日本へ北西風が吹き、夏は太平洋側の高気圧から日本へ南東寄りの風が吹く。冷たい大陸海・日本北西季節風熱い大陸太平洋南東寄り季節風

冬は大陸が強く冷えて高気圧が発達し、海上を通って日本へ北西風が吹きます。夏は太平洋高気圧が日本付近へ張り出し、暖かく湿った風が海から入ります。現実の風は地球の自転や地形の影響で曲がるため、単純な直線モデルは大まかな向きを説明するものです。

使う:練習で因果の欠けた誤答を直す

誤答「冬は大陸が寒いので、日本へ風が吹く」は途中が抜けています。「大陸が海より冷える→大陸側で高気圧が発達→日本付近との気圧差が生じる→北西季節風」と直します。

条件変更も考えます。大陸と海洋の温度差が小さければ、気圧差と季節風は典型より弱くなる可能性があります。暗記した矢印ではなく、差が変われば結果も変わるモデルとして使います。

転用する:まとめと次へつなぐ風の説明

初見の気圧配置図でも、高・低の位置を確認し、海陸の温度差と季節を結べば風向を予想できます。次は、その風が海で水蒸気を得て山地を越えるとき、地域差がどう生まれるかを扱います。

確認1:季節風を説明する因果の四段階は何ですか。海陸の温まり方の差、気温差、気圧配置、風向です。
確認2:風は暖かい方から寒い方へ吹く、と覚えてよいですか。不十分です。地表付近の風は気圧差により高気圧側から低気圧側へ向かい、地球の自転や地形でも曲がります。
確認3:冬の大陸側に発達しやすいのは高気圧と低気圧のどちらですか。強く冷えた空気が密になり、代表的には高気圧が発達します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。