LESSON 01

台風の発生と進路

暖かい海の水蒸気と凝結の熱が台風を発達させる流れを追おう

暖かい海の蒸発・上昇・凝結時の熱・気圧低下・流入を結び、台風が発達する循環を説明します。

暖かい海の水蒸気と凝結の熱が台風を発達させる流れを追おう

まず知る:このレッスンの役割とエネルギーの入口

このレッスンは6レッスンの2番目です。台風の基準を覚えるだけでなく、なぜ暖かい海上で発達するかを理解します。海面から水が蒸発し、湿った空気が上昇します。水蒸気が雲粒へ凝結するときに熱が放出され、上昇気流をさらに強めます。

段階 物質・エネルギーの変化 次に起こること
暖かい海面 蒸発で水蒸気を供給 湿った空気が集まる
上昇・冷却 水蒸気が凝結 雲が発達し熱を放出
上昇強化 地表気圧が低下 周囲の空気が流れ込む

理解する:例題で発達の循環をたどる

海面蒸発と凝結熱による台風発達の循環暖かい海から水蒸気が上昇し、凝結で熱を放出して上昇を強め、気圧低下により周囲の空気が流入する循環。暖かい海水蒸気凝結・熱放出上昇が強まる→中心気圧が下がる→流入が増える

例題「海水が直接風に変わる」を直します。海水は蒸発して水蒸気となり、上昇・冷却して凝結します。そのとき放出される熱が空気を暖め、上昇を強めます。中心の気圧が下がると周囲から空気が流れ込み、北半球では回転を伴う循環が強まります。

使う:練習で暖かい海なら必ず発生という誤答を直す

暖かい海は重要ですが、それだけで台風になるとは限りません。十分な水蒸気、上昇しやすい大気、まとまった渦、赤道からある程度離れて回転が生じることなども必要です。陸上や冷たい海へ進むと、水蒸気供給が弱まり衰えやすくなります。

転用する:まとめと内部構造へつなぐ

発達の鎖は「蒸発→上昇→凝結・熱放出→上昇強化→気圧低下→流入」です。次は、この循環が作る台風の目・目の壁・らせん状の雨雲帯を区別します。

確認1:台風へ水蒸気を供給する場所はどこですか。暖かい海面です。
確認2:水蒸気が凝結するとき何が放出されますか。熱が放出され、上昇気流を強めます。
確認3:暖かい海だけで必ず台風になりますか。なりません。水蒸気・大気の状態・渦・緯度など他の条件も必要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。