LESSON 01

台風に伴う風・雨・高潮

水蒸気・雨雲帯・地形から台風の大雨を説明しよう

暖湿気流・雨雲帯・地形による上昇・移動速度を結び、中心から離れても大雨になる理由を学びます。

水蒸気・雨雲帯・地形から台風の大雨を説明しよう

まず知る:このレッスンの役割と大雨を強める条件

このレッスンは6レッスンの2番目です。前に学んだ台風の風を、暖かく湿った空気の移動として捉え直します。大雨は中心からの距離だけでなく、雨雲帯、地形、台風の速さで変わります。

条件 起こること 雨への影響
暖かく湿った空気 多くの水蒸気が流れ込む 雨雲の材料が増える
山の斜面 空気が押し上げられて冷える 風上側で雨が強まりやすい
台風の移動が遅い 雨雲が同じ地域に長くかかる 総雨量が増えやすい

理解する:例題で空気の流れを雨へつなぐ

海からの暖湿気流が山で上昇して雨を降らせる断面海上の台風から暖かく湿った空気が陸へ流れ、山の風上斜面で上昇・冷却して雲と強い雨を生む。山地暖かく湿った空気上昇・冷却→雲・雨

台風の外側でも、海からの暖湿気流が山へぶつかると空気が上昇します。上昇した空気は膨張して冷え、水蒸気が凝結して雲粒となり、雨が強まります。台風がゆっくり進めば、この流れが長く続いて総雨量が増えます。

1 mmの雨は、水平な1 m²に1 Lの水がたまる量です。1時間に50 mmなら1 m²あたり50 Lです。短時間の強さと、降り始めからの総雨量は別々に読みます。

使う:練習で中心だけを見る誤答を直す

中心が海上にあっても、暖湿気流が山地へ入り続ける地域では大雨になり得ます。雨雲レーダー、風向、地形、台風の移動速度を組み合わせます。「中心が遠いから雨は弱い」「今の雨が弱いから総雨量も少ない」という判断はできません。

転用する:まとめと海面上昇へつなぐ

台風の大雨は、水蒸気の供給、空気の上昇、雨雲の滞在時間で説明します。中心距離だけでなく、空気がどこからどこへ流れるかを矢印で追います。次は強い風と低い気圧が海面を押し上げる高潮を学びます。

確認1:山の風上側で雨が強まりやすいのはなぜですか。湿った空気が斜面で上昇して冷え、水蒸気が凝結するからです。
確認2:1時間に50 mmの雨は1 m²あたり何Lですか。50 Lです。
確認3:中心が遠ければ大雨にならないと言えますか。言えません。外側の雨雲帯、暖湿気流、地形、移動速度で大雨になることがあります。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。