LESSON 01

洪水・浸水・土砂災害

河川洪水・内水氾濫・土砂災害を水の集まり方から見分けよう

雨水が川・市街地低地・斜面のどこへ集まるかを追い、河川洪水・内水氾濫・土砂災害を見分けます。

河川洪水・内水氾濫・土砂災害を水の集まり方から見分けよう

まず知る:このレッスンの役割と三つの水の経路

このレッスンは6レッスンの1番目です。前のセクションで学んだ気象災害の比較を、雨が地表や地中をどう移動するかへつなぎます。同じ大雨でも、水の集まり方と地形で災害は変わります。

災害 水の経路 危険になりやすい場所
河川洪水 流域の水が川へ集まり、堤防を越える・壊す 川沿い、低地
内水氾濫 地表の水を下水や水路が排水しきれない くぼ地、地下空間、舗装の多い市街地
土砂災害 雨水が斜面へ浸透し、土砂が動く 急斜面、谷の出口

理解する:例題で雨粒の行き先を追う

山地・川・市街地で異なる雨水の経路山地では斜面へ浸透して土砂災害、川には流域の水が集まって洪水、市街地の低地では排水しきれず内水氾濫となる模式図。斜面:土砂川:洪水市街地低地:内水

川から離れた駅前でも、短時間に強い雨が降り、排水能力を超えると道路や地下へ水がたまります。これは河川洪水とは水の入り口が違います。一方、斜面では目に見える水が少なくても地中へ水がたまり、土砂が動きやすくなります。

使う:練習で浸水はすべて川の氾濫という誤答を直す

住宅地が浸水した写真だけでは原因を決められません。近くの川の水位、土地の高低、下水・水路、降雨の強さ、斜面の有無を確認します。災害名を答えるときは「水がどこから来たか」を根拠にします。

転用する:まとめと流域の時間差へつなぐ

河川洪水・内水氾濫・土砂災害は、水の経路と地形で見分けます。次は川へ集まる範囲を流域として捉え、上流の雨が時間差で下流の水位を上げる仕組みを学びます。

確認1:川から離れた市街地でも浸水するのはなぜですか。強い雨を下水や水路が排水しきれず、低い場所へ水がたまることがあるからです。
確認2:斜面で重要なのは表面の水だけですか。いいえ。地中へ浸透した水も土砂を動きやすくします。
確認3:三災害を見分ける中心の問いは何ですか。雨水がどこから来て、地表・川・地中のどこへ集まったかです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。