LESSON 01

日本の天気を決める地理条件

雨温図と季節別データから地域差を読み解こう

複数地点の月別気温・降水量を同じ軸で比べ、季節風と地形が作る地域差を資料から確かめます。

雨温図と季節別データから地域差を読み解こう

まず知る:このレッスンの役割と月別変化

このレッスンは6レッスンの4番目です。前回説明した海・山地・季節風の働きを、複数地点のデータで確かめます。中心技能は、気温と降水量の軸・単位を確認し、同じ月どうしを比較することです。

見る順番 確認すること 典型的な失敗
1 地点・期間 別年を同条件で比べる
2 左右の軸と単位 棒と折れ線を逆に読む
3 最大・最小の月 年間平均だけを見る
4 季節風・地形との対応 相関だけで原因を断定

年間降水量が同じ二地点でも、冬に多い地域と夏に多い地域では仕組みが違います。季節別の形を読むことが大切です。

理解する:例題の二地点を比較する

日本海側Aと太平洋側Bの季節別降水量の比較A地点は冬の降水量が多く、B地点は冬に少ないという棒グラフで、冬季風と山地の風上・風下の違いを示す。降水量A 日本海側B 太平洋側

Aは冬の降水が多く、Bは冬に少ないため、北西季節風と山地の風上・風下モデルに合います。ただし、このグラフだけで地点名を確定せず、地図上の位置や風向資料も確認します。

使う:練習で数値差を根拠にし誤答を直す

Aの冬300 mm、Bの冬80 mmなら差は220 mmです。「Aの方が多い」だけでなく、どの季節にどれだけ違うか示します。夏はA180 mm、B250 mmなら、冬の関係を一年中へ広げてはいけません。

誤答「Aは年間降水量が多いので冬の季節風が原因」は順序が逆です。まず冬の月別差を読み、それが地理条件と整合するか確かめます。

転用する:まとめと次へつなぐ未知データ

初見の雨温図では、北ほど寒いという緯度、海に近いほど気温差が小さい海洋性、風上で降水が多い地形効果を候補にします。一つの差を一原因で即断せず、どの資料が各候補を支持するか整理します。

確認1:雨温図を読む最初の二つの確認は何ですか。地点・期間と、左右の軸・単位です。
確認2:年間降水量だけでは不十分なのはなぜですか。同じ年間量でも、冬型・梅雨・台風など降る季節と仕組みが違うためです。
確認3:Aの冬300 mm、Bの冬80 mmの差は何mmですか。300−80=220 mmです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。