LESSON 01

冬の西高東低と季節風

初見の冬型天気図から風・雲・雪・地域差を統合しよう

天気図・衛星画像・地点データを統合し、冬型の風・雲・雪・地域差を高校入試形式で説明します。

初見の冬型天気図から風・雲・雪・地域差を統合しよう

まず知る:このレッスンの役割と統合の手順

このレッスンは6レッスンの6番目です。ここまでの知識を、見たことのない資料へ使う仕上げです。目標は、冬型という名前を当てることではなく、複数資料から必要な証拠を選び、風・雲・雪・地域差を一つの因果で説明することです。

入試問題では、最初に設問が求めるものを確認します。次に、天気図から気圧配置と等圧線、衛星画像から雲の分布、地点データから風向・風速・気温・降雪を読みます。最後に、資料の事実と自分の知識を分けて文章にします。

読む順 資料から得る事実 知識でつなぐこと
1 天気図 西高東低・等圧線の間隔 北西季節風の向きと強さ
2 衛星画像 日本海上の筋状の雲 海からの熱・水蒸気と上昇
3 地点データ 風速・気温・降雪量の地域差 山地の風上・風下の違い

理解する:例題で三資料を一つの説明にする

天気図・衛星画像・地点データを統合する手順三つの資料から気圧配置、筋状雲、風と降雪の地域差を読み、冬型の因果説明へまとめる図。天気図西高東低等圧線が狭い衛星画像日本海に筋状雲山地付近で厚い雲地点データ北西風が強い日本海側で降雪資料事実+科学知識季節風→海で加湿→山地上昇→雪条件付きの結論へ

例題では、天気図に西高東低、衛星画像に日本海上から日本列島へ伸びる筋状の雲、地点データに新潟の北西風12 m/s・降雪20 cm、東京の北西風6 m/s・降水0 mmが示されています。まず資料事実を列挙します。次に「寒気が日本海で熱と水蒸気を得て雪雲が発達し、山地で上昇・冷却するため日本海側で雪が多い」と知識でつなぎます。東京の値は、全国一様の雪ではないことを支える証拠です。

使う:練習で答案を組み立て、誤答を防ぐ

記述答案は「資料の事実→仕組み→結論」の三文で作れます。例は「日本の西に高気圧、東に低気圧があり、北西風が強い。大陸の寒気は日本海から熱と水蒸気を得て、山地で上昇・冷却する。そのため日本海側では雪雲が発達し、降雪が多くなったと考えられる」です。

雲画像だけを見て「必ず大雪」と断定したり、天気図だけで降雪量を数値予測したりしてはいけません。必要な資料が足りない場合は、「大雪の可能性がある」「降雪量を決めるには地点の気温や観測値も必要」と、分かる範囲を示します。

転用する:まとめと次の地域差へつなぐ

未知資料でも、①配置、②風、③海からの供給、④地形による上昇、⑤地域差の順にたどれば冬型を説明できます。次の「冬の太平洋側の天気」では、山を越えた空気がなぜ乾燥し、晴れやすくなるのかを深めます。今回の日本海側の説明が、その反対側を理解する前提です。

確認1:初見問題では最初に何を確認しますか。設問が何を説明・比較・予測するよう求めているかを確認します。
確認2:新潟と東京のデータを両方使う利点は何ですか。日本海側と太平洋側の地域差を比較でき、「全国一様に雪」という誤解を避けられます。
確認3:資料から降雪量を正確に決められないとき、どう答えますか。雪になりやすい条件と可能性を述べ、正確な量には気温や地点観測など追加資料が必要だと示します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。