LESSON 01

冬の西高東低と季節風

天気図から西高東低と北西季節風を読み取ろう

西高東低・等圧線・風向を結び、冬型の天気図から北西季節風を根拠付きで読み取ります。

天気図から西高東低と北西季節風を読み取ろう

まず知る:このレッスンの役割と冬型の目印

このレッスンは6レッスンの1番目です。前のセクションで学んだ「気団の位置と性質」を、実際の冬の天気図へつなぎます。ここで完成させる力は、気圧配置を見て終わらず、どちらから風が吹くかまで根拠付きで読むことです。

冬の代表的な天気図では、日本の西側のユーラシア大陸に高気圧、東側の海上に低気圧があります。これを西高東低の気圧配置と呼びます。日本付近の等圧線は南北に並ぶことが多く、間隔が狭いほど同じ距離での気圧差が大きいため、一般に風が強まりやすくなります。

天気図で見るもの 読み取ること 注意点
西の高気圧・東の低気圧 西高東低の冬型 高低の位置を先に確認する
日本付近の等圧線 気圧差と風の強まり 本数でなく同じ距離内の間隔を比べる
風向記号 風が来る向き 北西風は北西から吹いてくる風

理解する:例題で気圧配置から風向までつなぐ

西高東低の気圧配置と北西季節風日本の西にシベリア高気圧、東に低気圧があり、北西から南東へ季節風が吹く模式図。日本列島シベリア高気圧低気圧北西季節風西が高く、東が低い

例題として、日本の西に1040 hPaの高気圧、東に980 hPaの低気圧があり、日本付近の風向が北西だとします。まず「西が高く東が低い」と配置を確認します。次に風向記号で北西から風が来ることを確かめます。地上付近の風は摩擦の影響も受けるので、単純に高気圧から低気圧へ一直線に吹くわけではありません。しかし、中学理科では高気圧側から低気圧側へ向かう流れと、天気図の風向記号を組み合わせれば、北西季節風を安全に判断できます。

使う:練習で読み順と誤答を修正する

天気図を受け取ったら、①高・低の中心、②日本との位置関係、③等圧線の間隔、④風向記号の順に見ます。この順なら、「等圧線が縦だから北風」のような形だけの推測を防げます。

よくある誤答は「北西風は北西へ向かう風」です。風向は風が来る方角で名付けます。北西風は北西から南東方向へ吹きます。また、等圧線が多いだけで強風とするのも不十分です。同じ縮尺・同じ範囲で線の間隔を比べる必要があります。

転用する:確認して次の原因へつなぐ

西高東低は単なる冬の合言葉ではありません。大陸側の高気圧から日本へ冷たい空気が流れ込みやすい配置を表します。ただし、これだけでは雪の理由は完成しません。次は、その冷たく乾いた空気が日本海を渡る間にどう変化するかを考えます。

確認1:西高東低とは、どこが高くどこが低い配置ですか。日本の西側に高気圧、東側に低気圧がある配置です。
確認2:北西風はどちらからどちらへ吹きますか。北西から吹いてきて、おおむね南東方向へ進む風です。
確認3:等圧線の間隔が狭いとき、風はどうなりやすいですか。同じ距離での気圧差が大きいため、一般に風が強まりやすくなります。ただし同じ縮尺で比較します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。