LESSON 01

地層・化石・大地の歴史入試総合

入試の選択肢を証拠単位で診断し直そう

選択肢を年代・環境・順序・範囲へ分解し、資料と照合して最初に矛盾する語句を特定・修正します。

入試の選択肢を証拠単位で診断し直そう

まず知る

このレッスンは入試総合6レッスンの5番目です。選択肢を「なんとなく正しそう」で選ばず、年代・環境・順序・範囲へ分解し、最初に資料と矛盾する語句を見つけます。

選択肢は一文の中に、正しい部分と誤った部分を混ぜることがあります。一部が正しくても、全体が問いと資料に合わなければ誤答です。

診断する項目 確認する証拠
年代 示準化石、放射年代、地層の新旧
環境 示相化石、粒径、堆積構造
順序 覆う・切る・ずらす・不整合
範囲 一地点か地域か、資料の調査範囲
確実さ 断定できるか、候補にとどまるか

理解する

次の選択肢を考えます。

「地層Cからアンモナイトとサンゴが見つかったので、Cは中生代の暖かく深い海で堆積した。」

アンモナイトは中生代の示準化石として年代を支持します。サンゴは暖かく浅い海の示相化石です。「中生代」「暖かい」は合いますが、「深い海」がサンゴの証拠と矛盾します。最初に誤った語句は「深い」です。

選択肢を年代・環境・順序・範囲へ分解して診断する図一つの選択肢を四つの主張へ分け、資料の証拠と照合し、最初の矛盾を修正する選択肢を一文のまま判断しない年代アンモナイト環境サンゴ=浅い海順序切断関係範囲この地点のみ「深い」が矛盾浅い海へ修正正しい部分があっても全体判定は誤り

使う

選択肢診断は次の手順です。

  1. 文を「年代」「環境」「順序」「範囲」の短句に分ける。
  2. 各短句の根拠となる資料箇所へ線を引く。
  3. 根拠がない語句へ「未証明」と付ける。
  4. 資料と反対の語句へ「矛盾」と付ける。
  5. 最初の矛盾を正しい表現へ直す。

例:「断層Eは最上部まで伸びるため最も新しく、この地域全体で同時に起きた。」

Eが最上部のFに覆われ、Fがずれていないなら、EはFより古いので「最も新しい」が矛盾します。また、一断面だけでは地域全体で同時に起きたと断定できません。順序と範囲の二か所が誤りです。

消去法を使うときも、消す理由を一言書きます。「化石の役割違い」「切る側が後」「一地点から一般化」などです。これにより、偶然の正解を再現可能な判断へ変えられます。

転用する

記述答案の見直しにも同じ方法が使えます。自分の文を短句へ分け、各主張に証拠があるか確認します。「必ず」「すべて」「地球全体」「正確に何年前」など強い言葉は、資料がそこまで示すかを疑います。

未知の選択肢で専門語があっても、前半と後半に分けます。わかる部分が資料と矛盾すれば、その時点で除外できます。知らない語だけを見て止まらないことが大切です。

次の最終レッスンでは、資料選択から記述・限界までを一つの初見総合問題として解きます。

確認1:一部が正しい選択肢をどう判定する?文を短句へ分け、すべてが問いと資料に合うか確認します。一か所でも矛盾すれば全体は誤りです。
確認2:「断層線が上まであるから最も新しい」の誤りは?紙面上の高さで判断しています。何を切り、何に覆われているかという切断・被覆関係で決めます。
確認3:「この露頭から日本全体が浅海だった」とある選択肢をどう直す?一地点の資料なので「この地点は浅海だった可能性が高い」と範囲と確実さを限定します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。