LESSON 01

地層が重なる基本原理

堆積模型で下から積み重なる順序を確かめよう

透明容器へ異なる材料を時間順に入れ、投入時刻と完成後の上下を対応させながら、模型の安全・条件・限界を記録します。

このレッスンは「地層が重なる基本原理」セクションの2番目です。前のレッスンでは、地層の上下・境界・岩石を年代の推測と分けて記録しました。今回は、異なる堆積物を時間順に入れる模型で、層がどの順に重なるかを確かめます。

  • 前から受け取る力:地層の上下と境界を観察事実として記録する力
  • このレッスンの中心:堆積した時刻と、模型内の上下関係を対応させて記録する力
  • 次へ渡す力:「大きな乱れがなければ下ほど古い」という原理と条件を説明する力

まず知る

用意するものは、ふたのできる透明容器、水、色や粒径の違う安全な市販粒子、スプーン、記録表です。自然の崖や川へ採取に行かず、先生が用意した材料を使います。粉末を吸い込まず、粒を口に入れず、こぼれた水はすぐ拭きます。

投入する順序を決めます。

投入時刻 入れる材料 予想する位置
0分 材料A 容器の最下部
2分 材料B Aの上
4分 材料C Bの上
6分 材料D Cの上

一回入れるたびに、粒が沈んで境界が見えるまで待ちます。容器を振ったり、かき混ぜたりしません。今回は、乱されずに順番に堆積する場合を調べるからです。

異なる時刻に投入した堆積物が下から重なる模型 透明容器に時刻0分でA、2分でB、4分でC、6分でDを入れると、最初のAが最下部、最後のDが最上部に重なる過程を四段階で示す。 0分:A2分:B4分:C6分:D A下 A / 上 B下 A→B→C 上下 A→B→C→D 上 先に堆積した層を残したまま、後の層がその上に積もる

理解する

この模型で、Aは0分に最初に堆積します。Aを取り除かず、その上へB、C、Dを順に加えるため、Aは最下部、Dは最上部になります。

ここで重要なのは、粒の色ではなく投入時刻です。色は層を見分けるための印にすぎません。青い粒がいつも新しい、茶色い粒がいつも古いという規則はありません。

模型から直接言えること:

  • 今回の投入順はA→B→C→D
  • 完成後の上下は、下からA→B→C→D
  • 乱さずに加えた場合、後の材料が前の材料の上に重なった

模型だけでは言えないこと:

  • 自然の地層ができる正確な時間
  • 実際の川・海での堆積速度
  • 地層が堆積後に断層やしゅう曲で乱れたか
  • 層の厚さと堆積時間が比例するか

容器を途中で逆さにしたり、強く振ったりすると上下関係は乱れます。自然でも地殻変動により地層が傾く、切れる、折れ曲がる、まれに逆転することがあります。だから次の原理には「大きな乱れがなければ」という条件が必要です。

粒径が違うと沈む速さも違います。同時に混ぜて入れる実験では、投入時刻ではなく沈降速度で層が分かれることがあります。今回の目的は時間順を確かめることなので、一層ごとに沈むのを待ってから次を入れます。

使う

記録表を完成させます。

投入時刻 完成後の位置 相対的な順序
A 0分 最下部 最初
B 2分 Aの上 2番目
C 4分 Bの上 3番目
D 6分 最上部 最後

説明文: 「Aを最初に入れて沈むのを待ち、その後B、C、Dを順に加えた。前の層を乱さず後の材料を加えたため、最初のAが最下部、最後のDが最上部になった。」

別の班が投入順をC→A→D→Bにしました。大きな乱れがなければ、完成後は下からC→A→D→Bです。材料名ではなく、堆積した順序を上下へ対応させます。

厚さがA 2 cm、B 5 cm、C 1 cm、D 3 cmでも、最も厚いBが最古とは言えません。投入した量が多かっただけかもしれません。年代順は、この模型では投入時刻の記録から判断します。

理解チェック1:直接確認

A、B、Cの順に、一層ずつ沈むのを待って入れました。完成後の上下はどうなりますか。

答え:下からA、B、Cです。最初のAが最下部、最後のCが最上部です。

理解チェック2:誤解を直す

「最も厚い層が最も古い」という判断が、この模型で成り立たないのはなぜですか。

答え:厚さは投入した材料の量や広がり方でも変わり、投入時刻を直接示さないからです。古い・新しいは投入順と上下で考えます。

理解チェック3:初見へ転用

模型を作った後に容器を逆さにしました。現在の物理的な下側だけで、最初に堆積した層を決められますか。

答え:決められません。逆さにした記録を確認し、堆積時の上下を復元する必要があります。自然の地層でも乱れの有無を確かめます。

転用する

堆積模型では、次を必ず記録します。

  • 材料名と投入時刻
  • 一層ごとに沈むのを待ったか
  • 容器を振ったり傾けたりしていないか
  • 完成後の上と下
  • 層の境界
  • 模型から言えること
  • 自然へそのまま当てはめられないこと

次のレッスンでは、この模型の結果を「地層累重の法則」として言葉にします。大きな乱れのない堆積層では、後から上へ積もるため、下ほど古く上ほど新しいと判断できます。同時に、どんな場合にはその原理をそのまま使えないかを学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。