LESSON 01

消化は吸収できる形へ分解すること

未知の消化・膜実験を証拠の組合せで解こう

「消化は吸収できる形へ分解すること」第6段階。試薬反応と膜内外の結果を統合して消化と通過を説明します。

未知の消化・膜実験を証拠の組合せで解こう

このレッスンの役割

このセクションの最後に、だ液処理したデンプン液を透析膜へ入れ、膜内外を二つの試薬で調べる初見問題を解きます。

目標は、消化で何が変わったか、どの物質が膜を通ったか、対照が何を除くかを分けて入試記述にすることです。

知る・理解する

複合実験は次の順で読みます。

  1. 袋へ入れた物質と、だ液処理の有無を確認する。
  2. 温度・時間・量がそろった対照を探す。
  3. ヨウ素反応からデンプンの所在を読む。
  4. ベネジクト反応からブドウ糖などの所在を読む。
  5. 袋内で生じた変化と、膜を越えた移動を分ける。
  6. 模型が実際の小腸の何を表し、何を表さないかを書く。

消化と膜通過を二種類の証拠で分ける袋内でヨウ素反応が消えベネジクト反応が現れることは消化を、外液で糖が検出されることは小さな物質の膜通過を示す袋内:ヨウ素陰性デンプンが減った袋内:糖反応陽性小さな糖ができた消化大きい → 小さい袋内で変化膜通過外液で糖陽性吸収の模型

具体例で使う

A袋はデンプン液+だ液、B袋はデンプン液+水です。37℃で30分後、Aの袋内はヨウ素陰性・ベネジクト陽性、外液もベネジクト陽性でした。Bは袋内のみヨウ素陽性で、外液は両反応陰性でした。

Aではだ液によってデンプンが小さな糖へ分解され、その糖が膜を通って外液へ移ったと説明できます。Bはだ液なしでは同じ変化が起こらない対照です。

誤答を直して次の学びへつなげる

「外液で糖が見つかったので、デンプンが膜を通った」は誤りです。袋内でデンプンが糖へ分解され、通ったのは小さな糖だと二つの反応を組み合わせて判断します。

また、外液への移動は吸収の一部を表す模型で、血液への取り込み全体を再現しません。次の「消化器官と消化液」では、口・胃・小腸のどこで、どの消化液がどの栄養分に働くかを対応させます。

自分で確かめよう

確認1:A袋内の二つの反応は何を示す?デンプンが減り、ブドウ糖などの小さな糖が生じたことを示します。
確認2:外液の糖反応陽性は何を示す?袋内でできた小さな糖が透析膜を通って外へ移ったことを示します。
確認3:B袋の役割は?同じ温度・時間でも、だ液がなければ分解と膜通過が起こらないことを比べる対照です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。