すばやい動作はすべて反射・脳を使わないを直そう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの5番目です。反射について起こりやすい三つの誤りを、定義・経路・データの証拠で直します。速さの印象ではなく、反応がどの経路で決まるかを確認します。
知る・理解する
第一に、すばやい動作がすべて反射とは限りません。練習した運動でも、状況を判断して動作を選べば意識的な反応です。
第二に、反射は「脳と無関係」ではありません。筋肉への信号は大脳での意識的判断を待ちませんが、刺激の情報は大脳へも届きます。
第三に、反射は「驚いたから大急ぎで考えた反応」ではありません。考える速さではなく、脊髄などを中心に決まった反応が起こる仕組みです。
具体例で使う
卓球選手が相手の球種を見て打ち方を変える動作は非常に速くても、情報をもとに動作を選ぶので意識的な反応です。熱い物に触れたとき手を引く動作は、意識的判断を待たず決まった経路で起こる反射です。
問題では「速かった」という記述だけで決めず、脊髄から筋肉へ信号が出たか、大脳で選択したかを探します。
誤答を直して次の学びへつなげる
誤答「反射は脳を使わないので、本人は刺激を感じない」は、反応を起こす経路と意識する経路を混同しています。刺激の情報は大脳へ届くため、反応後に痛みや熱さを感じます。
次は、未知の反応を経路・時間・意識の三つの証拠から判定します。
自分で確かめよう
確認1:速い動作なら必ず反射?
いいえ。意識して動作を選ぶ速い反応もあります。確認2:反射では刺激を感じない?
いいえ。情報は大脳へも伝わるので刺激を意識できます。確認3:反射を見分ける中心的な証拠は?
大脳で意識的に動作を選ぶのを待たず、脊髄などを中心に決まった反応が起こる経路です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。