小腸の壁を通れる大きさを模型で考えよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、だ液によりデンプンが別の糖へ分解されることを確かめました。今回は、なぜ小さくなると吸収へ進めるのかを、穴の大きさが限られた膜の模型で考えます。
目標は、膜内外の検出結果から小さな物質だけが通ったと判断し、模型が示す範囲も説明することです。
知る・理解する
デンプン液とブドウ糖液を透析膜の袋へ入れ、水に浸します。透析膜には非常に小さな穴があり、ブドウ糖のような小さな分子は通れても、大きなデンプン分子は通れません。
しばらく後、外液でベネジクト反応が陽性、ヨウ素反応が陰性なら、小さなブドウ糖は外へ移動し、デンプンは袋内に残ったと判断できます。
これは小腸の壁を考える模型です。ただし、透析膜は小腸そのものではなく、実際の小腸には生きた細胞や柔毛、血管などがあります。
具体例で使う
袋内にはヨウ素反応とベネジクト反応の両方が見られ、外液はベネジクト反応だけ陽性でした。
ブドウ糖は袋内外で検出されたため膜を通ったと考えられます。デンプンは袋内だけで検出されたため通らなかったと考えられます。この差が「小さく分解されると吸収しやすい」ことを支える模型です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「水に溶けていれば何でも膜を通る」は誤りです。水に溶けることに加え、膜を通れる大きさなどの条件があります。
「透析膜で起きたことは小腸で全く同じ」は言いすぎです。模型は大きさによる通過を単純化して示します。次は、消化の進み方が時間と温度でどう変わるかをデータから読みます。
自分で確かめよう
確認1:外液でベネジクト反応が陽性なら何を示す?
袋内のブドウ糖など小さな糖が膜を通って外液へ移ったと考えられます。確認2:外液のヨウ素反応が陰性なら?
デンプンは膜を通って外へ出なかったと考えられます。確認3:透析膜模型の限界は?
実際の小腸の生きた細胞、柔毛、血管などを再現せず、主に大きさによる通過を単純化しています。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。