LESSON 01

食物に含まれる栄養分

食品を一つの栄養分だけで決めつけずに読もう

「食物に含まれる栄養分」第3段階。食品を複数の栄養分と水からなる混合物として捉えます。

食品を一つの栄養分だけで決めつけずに読もう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、試薬によってデンプンとブドウ糖などを見分けました。今回は、検出された一成分だけで食品全体を説明しない読み方を学びます。

目標は、食品を複数の栄養分と水からなる混合物として捉え、検出反応と栄養成分表示が示す情報の違いを説明することです。

知る・理解する

白米でヨウ素反応が陽性になっても、「白米はデンプンだけ」という意味ではありません。水、少量のタンパク質、無機物なども含まれます。牛乳も水だけ、タンパク質だけではありません。

検出反応は、特定の物質が含まれるかを調べる方法です。一方、栄養成分表示は、一定量の食品にタンパク質、脂質、炭水化物などが何g含まれるかを示します。

陰性の意味も限定的です。「その検出法で、反応が確認できる量の対象物質を検出できなかった」という結果です。ほかの栄養分がないことや、対象物質が完全に0であることを一度に証明しません。

一つの食品に複数の成分が含まれる牛乳の中に水、タンパク質、脂肪、炭水化物、無機物などが異なる割合で含まれる円図タンパク質脂肪炭水化物ほか読み分ける検出反応:特定物質の有無の手がかり成分表示:一定量中の複数成分の量

具体例で使う

食品Xはヨウ素反応が陽性で、表示には100 g当たり炭水化物55 g、タンパク質8 g、脂質4 gとあります。

「デンプンを含む」という実験結果と、「ほかの栄養分も含む」という表示は矛盾しません。実験は特定成分の存在を、表示は複数成分の量を示しているからです。

誤答を直して次の学びへつなげる

「ヨウ素反応が陽性だから、この食品はすべてデンプン」は誤りです。陽性はデンプンが含まれる証拠であって、ほかの成分がない証拠ではありません。

「検出反応が濃いから、表示を見ずに正確なg数が分かる」も誤りです。学校で扱う検出反応は主に有無や大まかな違いを調べます。次は表示の数値を同じ食品量へそろえて比較します。

自分で確かめよう

確認1:一つの食品に栄養分は一種類だけ?いいえ。多くの食品は水を含む複数の栄養分からなる混合物です。
確認2:検出反応と成分表示の違いは?検出反応は特定物質の有無の手がかり、成分表示は一定量中の複数成分の量を示します。
確認3:陰性なら対象物質が絶対に0?必ずしも断定できません。検出限界や操作を考え、その方法で反応を確認できなかったと表現します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。