LESSON 01

動脈・静脈・毛細血管

血管断面から壁の厚さと弁を見分けよう

「動脈・静脈・毛細血管」第2段階。壁の厚さ・内腔・弁から血管断面を識別します。

血管断面から壁の厚さと弁を見分けよう

このレッスンの役割

このレッスンは「動脈・静脈・毛細血管」6レッスンの2番目です。前回は流れの向きで分類しました。今回は断面の壁・内腔・弁を観察し、血管の種類を見分けます。

知る・理解する

心臓から押し出された血液を受ける動脈は圧力が高いため、筋肉や弾力性のある厚い壁をもちます。静脈は圧力が低く、壁は動脈より薄く、血液の逆流を防ぐ弁が見られるものがあります。毛細血管の壁は非常に薄く、物質交換に適します。

血管 内腔・弁
動脈 厚い 同じ外径なら内腔は比較的小さい
静脈 比較的薄い 内腔が広く、弁をもつものがある
毛細血管 非常に薄い 赤血球が一列で通るほど細い

動脈・静脈・毛細血管の断面比較動脈は厚い壁と狭い内腔、静脈は薄い壁と広い内腔と弁、毛細血管は一層の薄い壁をもつ。断面では壁・内腔・弁を順に見る動脈厚い壁静脈薄い壁・弁毛細血管非常に薄い壁

具体例で使う

同じ外径の断面AとBで、Aは壁が厚く内腔が丸く保たれ、Bは壁が薄く内腔に弁があるとします。Aは動脈、Bは静脈です。切断時の変形もあるので、一つの特徴だけでなく複数を使います。

非常に細く、壁が一層程度で赤血球が一列に並ぶ血管は毛細血管です。細いことだけでなく、薄い壁と網目状の分布を確認します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「動脈は必ず内腔が広い」は誤りです。同じ外径なら壁が厚いため、内腔が静脈より狭く見える場合があります。「全血管に弁がある」も誤りで、弁は主に一部の静脈で逆流防止に役立ちます。

次は、毛細血管の薄い壁と網目が物質交換に有利な理由を説明します。

自分で確かめよう

確認1:厚い壁をもつ血管は?動脈です。心臓からの高い圧力に耐えます。
確認2:弁が見られることが多い血管は?静脈です。低い圧力で戻る血液の逆流を防ぎます。
確認3:毛細血管の壁が薄い利点は?血液と細胞の間で物質が移動する距離を短くできます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。