血管断面から壁の厚さと弁を見分けよう
このレッスンの役割
このレッスンは「動脈・静脈・毛細血管」6レッスンの2番目です。前回は流れの向きで分類しました。今回は断面の壁・内腔・弁を観察し、血管の種類を見分けます。
知る・理解する
心臓から押し出された血液を受ける動脈は圧力が高いため、筋肉や弾力性のある厚い壁をもちます。静脈は圧力が低く、壁は動脈より薄く、血液の逆流を防ぐ弁が見られるものがあります。毛細血管の壁は非常に薄く、物質交換に適します。
| 血管 | 壁 | 内腔・弁 |
|---|---|---|
| 動脈 | 厚い | 同じ外径なら内腔は比較的小さい |
| 静脈 | 比較的薄い | 内腔が広く、弁をもつものがある |
| 毛細血管 | 非常に薄い | 赤血球が一列で通るほど細い |
具体例で使う
同じ外径の断面AとBで、Aは壁が厚く内腔が丸く保たれ、Bは壁が薄く内腔に弁があるとします。Aは動脈、Bは静脈です。切断時の変形もあるので、一つの特徴だけでなく複数を使います。
非常に細く、壁が一層程度で赤血球が一列に並ぶ血管は毛細血管です。細いことだけでなく、薄い壁と網目状の分布を確認します。
誤答を直して次の学びへつなげる
「動脈は必ず内腔が広い」は誤りです。同じ外径なら壁が厚いため、内腔が静脈より狭く見える場合があります。「全血管に弁がある」も誤りで、弁は主に一部の静脈で逆流防止に役立ちます。
次は、毛細血管の薄い壁と網目が物質交換に有利な理由を説明します。
自分で確かめよう
確認1:厚い壁をもつ血管は?
動脈です。心臓からの高い圧力に耐えます。確認2:弁が見られることが多い血管は?
静脈です。低い圧力で戻る血液の逆流を防ぎます。確認3:毛細血管の壁が薄い利点は?
血液と細胞の間で物質が移動する距離を短くできます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。