血液標本で赤血球・白血球・血小板を見分けよう
このレッスンの役割
このレッスンは「血液の成分と働き」6レッスンの2番目です。前回覚えた四つの成分を、顕微鏡標本の数・大きさ・核の見え方から識別します。色だけに頼らず、複数の特徴を使うことが目標です。
知る・理解する
血液の塗抹標本では、最も数が多い円盤状のものが赤血球です。白血球は数が少なく、赤血球より大きく、染色すると核が目立ちます。血小板は赤血球よりはるかに小さな断片として見えます。血しょうは細胞一個として見えるものではなく、成分のすき間を満たす液体です。
| 見る順 | 判断材料 | 主な識別 |
|---|---|---|
| 1 | 数 | 最も多いものは赤血球候補 |
| 2 | 大きさ | 大きく核があるものは白血球候補 |
| 3 | 非常に小さい断片 | 血小板候補 |
| 4 | 細胞のすき間 | 血しょうが満たす部分 |
具体例で使う
標本中に、同じ形の円盤が数百個、核をもつ大きな細胞が数個、小さな点状物が多数見えたとします。円盤は赤血球、大きな細胞は白血球、小さな点状物は血小板と判断できます。
染色法や倍率によって色と見え方は変わります。赤く見えない赤血球でも、数と円盤状の形が一致すれば候補です。白黒の入試図では、色より特徴が重要です。
誤答を直して次の学びへつなげる
「一番大きいから赤血球」は誤りです。赤血球は数が多く、白血球の方が一般に大きく核が目立ちます。「透明な丸が血しょう一個」という考えも誤りで、血しょうは液体成分です。
次は、標本で見分けた成分が、酸素運搬、病原体への防御、傷口の止血でどのように協力するかを説明します。
自分で確かめよう
確認1:数が最も多い円盤状の成分は?
赤血球です。確認2:少数で大きく、核が目立つ成分は?
白血球です。確認3:血しょうは標本でどのように捉える?
一個の細胞ではなく、赤血球などの間を満たす液体成分として捉えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。