ヨウ素液とベネジクト液で糖質を見分けよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、炭水化物が主なエネルギー源になると学びました。今回は、炭水化物に含まれるデンプンとブドウ糖などを、異なる検出反応で見分けます。
目標は、試薬・操作・陽性の変化・対照を対応させ、「何が検出されたか」を観察事実から判断することです。
知る・理解する
| 調べる物質 | 試薬と操作 | 含まれるときの変化 |
|---|---|---|
| デンプン | ヨウ素液を加える | 青紫色になる |
| ブドウ糖など | ベネジクト液を加えて加熱 | 青色から赤褐色などの沈殿が生じる |
ベネジクト反応では加熱が必要です。安全のため、試験管を直接炎に当てず、湯につけて加熱します。口を人へ向けません。
既知のデンプン水溶液やブドウ糖水溶液を陽性対照、水を陰性対照にすると、試薬と操作が正しかったか確認できます。試料に変化がなくても、対照まで変化しなければ操作失敗の可能性があります。
具体例で使う
試料Aはヨウ素液で青紫色になり、ベネジクト液では加熱しても変化しませんでした。試料Bはヨウ素液で変化せず、ベネジクト液を加熱すると赤褐色の沈殿ができました。
Aにはデンプンが含まれ、Bにはブドウ糖などが含まれると判断できます。ただしAに「ブドウ糖が絶対に0」とまでは、検出限界や操作条件を確認せず断定できません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「ヨウ素液は炭水化物ならすべて青紫色にする」は誤りです。デンプンを検出する反応であり、ブドウ糖では同じ変化をしません。
「ベネジクト液を入れて青いままだからブドウ糖なし」も、加熱していなければ判断できません。次は、一つの検出反応が陽性でも、食品全体を一種類の栄養分だけで決めない考え方へ進みます。
自分で確かめよう
確認1:デンプンを調べる試薬と陽性の色は?
ヨウ素液を加え、青紫色になればデンプンが含まれます。確認2:ベネジクト反応で必要な操作は?
ベネジクト液を加えた後、安全に湯で加熱します。確認3:陽性対照を用意する理由は?
試薬と操作が正しければ反応することを確認し、試料の陰性と操作失敗を区別するためです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。