LESSON 01

食物に含まれる栄養分

ヨウ素液とベネジクト液で糖質を見分けよう

「食物に含まれる栄養分」第2段階。デンプンとブドウ糖などを試薬・加熱・対照から見分けます。

ヨウ素液とベネジクト液で糖質を見分けよう

このレッスンの役割

前のレッスンで、炭水化物が主なエネルギー源になると学びました。今回は、炭水化物に含まれるデンプンとブドウ糖などを、異なる検出反応で見分けます。

目標は、試薬・操作・陽性の変化・対照を対応させ、「何が検出されたか」を観察事実から判断することです。

知る・理解する

調べる物質 試薬と操作 含まれるときの変化
デンプン ヨウ素液を加える 青紫色になる
ブドウ糖など ベネジクト液を加えて加熱 青色から赤褐色などの沈殿が生じる

ベネジクト反応では加熱が必要です。安全のため、試験管を直接炎に当てず、湯につけて加熱します。口を人へ向けません。

既知のデンプン水溶液やブドウ糖水溶液を陽性対照、水を陰性対照にすると、試薬と操作が正しかったか確認できます。試料に変化がなくても、対照まで変化しなければ操作失敗の可能性があります。

ヨウ素反応とベネジクト反応の比較ヨウ素液はデンプンで青紫色、ベネジクト液はブドウ糖などと加熱すると赤褐色の沈殿を生じるヨウ素液青紫色デンプンありベネジクト液+加熱赤褐色の沈殿ブドウ糖などあり

具体例で使う

試料Aはヨウ素液で青紫色になり、ベネジクト液では加熱しても変化しませんでした。試料Bはヨウ素液で変化せず、ベネジクト液を加熱すると赤褐色の沈殿ができました。

Aにはデンプンが含まれ、Bにはブドウ糖などが含まれると判断できます。ただしAに「ブドウ糖が絶対に0」とまでは、検出限界や操作条件を確認せず断定できません。

誤答を直して次の学びへつなげる

「ヨウ素液は炭水化物ならすべて青紫色にする」は誤りです。デンプンを検出する反応であり、ブドウ糖では同じ変化をしません。

「ベネジクト液を入れて青いままだからブドウ糖なし」も、加熱していなければ判断できません。次は、一つの検出反応が陽性でも、食品全体を一種類の栄養分だけで決めない考え方へ進みます。

自分で確かめよう

確認1:デンプンを調べる試薬と陽性の色は?ヨウ素液を加え、青紫色になればデンプンが含まれます。
確認2:ベネジクト反応で必要な操作は?ベネジクト液を加えた後、安全に湯で加熱します。
確認3:陽性対照を用意する理由は?試薬と操作が正しければ反応することを確認し、試料の陰性と操作失敗を区別するためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。