消化液をつくられる場所と働く場所で整理しよう
このレッスンの役割
このレッスンは「消化器官と消化液」6レッスンの2番目です。前回つくった消化管の地図に、だ液・胃液・すい液・胆汁・腸液を配置します。
大切なのは、「つくられる場所」「流れ込む場所」「実際に働く場所」を分けることです。特に肝臓・胆のう・すい臓は食物の通り道ではありませんが、消化管へ液を送り、消化を支えます。
知る・理解する
| 消化液 | 主につくられる場所 | 主に働く場所 | 中心的な役割 |
|---|---|---|---|
| だ液 | だ液腺 | 口 | デンプンの消化を始める |
| 胃液 | 胃の壁 | 胃 | タンパク質の消化を始める |
| すい液 | すい臓 | 小腸 | デンプン・タンパク質・脂肪を消化する |
| 胆汁 | 肝臓 | 小腸 | 脂肪を細かな粒にして消化を助ける |
| 腸液 | 小腸の壁 | 小腸 | 消化を最終段階へ進める |
胆汁は肝臓でつくられ、胆のうに一時的にたくわえられます。胆のうが胆汁をつくるのではありません。食物が小腸へ来ると、胆汁は管を通って小腸へ送られます。
すい液も、すい臓でつくられた後に管を通って小腸へ入ります。つまり、「食物が通らない器官が消化に関係する」のは、液を消化管へ届けるからです。
具体例で使う
例題:「胆汁は胆のうでつくられ、胃で働く。」の誤りを二つ直します。
一つ目は、つくられる場所です。胆汁をつくるのは肝臓で、胆のうは一時的にたくわえます。二つ目は、働く場所です。胆汁は小腸へ送られて脂肪を細かな粒にします。したがって、「胆汁は肝臓でつくられ、胆のうにたくわえられた後、小腸で働く」が正解です。
模式図に、食物が通らない袋状の器官Xと、小腸へ続く細い管が描かれていたとします。Xがすい臓か胆のうかは、形だけではなく、「どの器官につながるか」「何という液を送るか」という情報を合わせて判断します。
誤答を直して次の学びへつなげる
よくある混同は「液が働く場所でつくられる」と思うことです。だ液と胃液は比較的そう見えますが、すい液はすい臓から、胆汁は肝臓から小腸へ運ばれます。
また、すべてを「消化液」とまとめて終わらせると、働きの違いが見えません。消化酵素を含み物質を分解する液と、胆汁のように脂肪を細かく分散させる液を区別します。この違いは5番目のレッスンで詳しく直します。
次は、三大栄養分が、どの消化液の働きで、最終的に何へ変わるかを一本ずつたどります。
自分で確かめよう
確認1:すい液はどこでつくられ、どこで働く?
すい臓でつくられ、管を通って小腸へ入り、小腸で働きます。確認2:胆のうの役割は?
肝臓でつくられた胆汁を一時的にたくわえ、必要なときに小腸へ送ることです。確認3:食物が通らない肝臓やすい臓が消化に関係するのはなぜ?
肝臓は胆汁、すい臓はすい液をつくり、管を通して小腸へ送るからです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。