LESSON 01

小腸での吸収と柔毛

栄養分ごとの吸収経路を追跡データで分けよう

「小腸での吸収と柔毛」第4段階。毛細血管とリンパ管へ入る物質を追跡データから区別します。

栄養分ごとの吸収経路を追跡データで分けよう

このレッスンの役割

このレッスンは「小腸での吸収と柔毛」6レッスンの4番目です。前回は柔毛が表面積を広げる仕組みを学びました。今回は、吸収された物質が柔毛内の毛細血管とリンパ管のどちらへ入るかを区別します。

目標は対応表を覚えるだけでなく、食後の濃度変化や標識物質の追跡結果から経路を判断することです。

知る・理解する

ブドウ糖とアミノ酸は、柔毛内の毛細血管へ入ります。その血液はまず肝臓へ運ばれ、必要に応じて調節された後、全身へ送られます。

脂肪酸とモノグリセリドは柔毛の表面から吸収された後、再び脂肪に組み立てられ、主にリンパ管へ入ります。その後、リンパの流れから血液へ合流します。

消化後の物質 柔毛内で主に入る管 その後の経路
ブドウ糖 毛細血管 肝臓を経て全身へ
アミノ酸 毛細血管 肝臓を経て全身へ
脂肪由来の物質 リンパ管 リンパから血液へ合流
柔毛から毛細血管とリンパ管へ分かれる栄養分の吸収経路 ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管から肝臓へ、脂肪由来物質はリンパ管へ入り、その後どちらも血液循環へつながる。 柔毛内で二つの経路に分かれる ブドウ糖アミノ酸 脂肪由来吸収後に再構成 毛細血管 → 肝臓ブドウ糖・アミノ酸 リンパ管 → 血液へ合流脂肪由来の物質 どちらも最終的には全身の細胞へ運ばれる

具体例で使う

食後、小腸から出る血液で物質Xの濃度が大きく増え、リンパではほとんど変化しなかったとします。Xはブドウ糖やアミノ酸の候補です。反対に、標識した脂肪由来物質がまずリンパで増えたなら、リンパ管経路を通ったと考えられます。

ただし、血液で濃度が増えたからといって、小腸がXをつくったとは限りません。食物が消化されてできたXを吸収した可能性があります。食前後、小腸へ入る血液と出る血液、食物中の物質を比較します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「吸収された栄養分は全て毛細血管へ直接入る」は誤りです。ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管へ、脂肪由来物質は主にリンパ管へ入ります。

「リンパへ入った物質は血液と無関係」も誤りです。リンパは後で血液へ合流するため、脂肪由来物質も最終的には循環によって運ばれます。

次は、柔毛が栄養分をつくる、全て血管へ入る、水は大腸でしか吸収しない、という混同を整理します。

自分で確かめよう

確認1:ブドウ糖とアミノ酸はどの管へ入る?柔毛内の毛細血管へ入り、血液によってまず肝臓などへ運ばれます。
確認2:脂肪由来物質の主な経路は?吸収後に脂肪へ再構成され、主にリンパ管へ入り、その後血液へ合流します。
確認3:食後に血液中のXが増えたことは、小腸がXをつくった証拠か?それだけでは言えません。食物の消化でできたXを小腸が吸収した可能性があるため、入口と出口、食前後を比べます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。