LESSON 01

消化は吸収できる形へ分解すること

細かくする・分解する・吸収するの混同を直そう

「消化は吸収できる形へ分解すること」第5段階。咀嚼・消化・吸収を変化するものと境界で区別します。

細かくする・分解する・吸収するの混同を直そう

このレッスンの役割

前のレッスンで、消化の進む速さを条件から読みました。今回は、入試で混同しやすい三段階を、物体の大きさ・分子の大きさ・越える境界で区別します。

目標は、咀嚼、消化、吸収のどこが問われても、起こる変化と場所を正しく説明することです。

知る・理解する

段階 変わるもの
物理的に細かくする 食物のかたまりの大きさ 歯でかむ、胃で混ぜる
消化する 栄養分の分子の大きさ・種類 デンプンを糖へ分解
吸収する 物質のいる場所 小腸内から壁を通り血液などへ

よくかむと表面積が増え、消化液と触れやすくなります。しかし、かたまりが小さくなることと、デンプン分子が小さな糖へ変わることは別です。さらに、小さくなった物質が壁を越えて初めて吸収です。

咀嚼・消化・吸収の三段階大きな食物の塊が細かい塊になり、栄養分の分子が小さく分解され、その小さな物質が小腸の壁を越えるかたまりを細かく分子を分解壁を越えて吸収

具体例で使う

パンをよくかむと細かくなり、甘みを感じることがあります。細かくなるのは物理的変化、だ液でデンプンが糖へ変わるのは消化です。その糖が小腸の壁を通る段階が吸収です。

同じ場面に三段階が続くため、答案では「何が変わったか」と「どの境界を越えたか」を書きます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「食物を小さく切れば分子も小さくなる」は誤りです。切断はかたまりを小さくしますが、分子を別の物質へ分解する消化ではありません。

「小腸で消化されたので血液中にある」も飛躍です。壁を通る吸収が必要です。次は三段階を、試薬反応と透析膜の未知実験で統合します。

自分で確かめよう

確認1:かむことと消化の違いは?かむことは主に食物のかたまりを細かくし、消化は栄養分の分子を吸収できる物質へ分解します。
確認2:吸収では何が変わる?物質が小腸内から壁を通り、血液やリンパへ移ります。
確認3:甘みが出たことは何の手がかり?だ液の働きでデンプンが別の糖へ分解された手がかりです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。