細かくする・分解する・吸収するの混同を直そう
このレッスンの役割
前のレッスンで、消化の進む速さを条件から読みました。今回は、入試で混同しやすい三段階を、物体の大きさ・分子の大きさ・越える境界で区別します。
目標は、咀嚼、消化、吸収のどこが問われても、起こる変化と場所を正しく説明することです。
知る・理解する
| 段階 | 変わるもの | 例 |
|---|---|---|
| 物理的に細かくする | 食物のかたまりの大きさ | 歯でかむ、胃で混ぜる |
| 消化する | 栄養分の分子の大きさ・種類 | デンプンを糖へ分解 |
| 吸収する | 物質のいる場所 | 小腸内から壁を通り血液などへ |
よくかむと表面積が増え、消化液と触れやすくなります。しかし、かたまりが小さくなることと、デンプン分子が小さな糖へ変わることは別です。さらに、小さくなった物質が壁を越えて初めて吸収です。
具体例で使う
パンをよくかむと細かくなり、甘みを感じることがあります。細かくなるのは物理的変化、だ液でデンプンが糖へ変わるのは消化です。その糖が小腸の壁を通る段階が吸収です。
同じ場面に三段階が続くため、答案では「何が変わったか」と「どの境界を越えたか」を書きます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「食物を小さく切れば分子も小さくなる」は誤りです。切断はかたまりを小さくしますが、分子を別の物質へ分解する消化ではありません。
「小腸で消化されたので血液中にある」も飛躍です。壁を通る吸収が必要です。次は三段階を、試薬反応と透析膜の未知実験で統合します。
自分で確かめよう
確認1:かむことと消化の違いは?
かむことは主に食物のかたまりを細かくし、消化は栄養分の分子を吸収できる物質へ分解します。確認2:吸収では何が変わる?
物質が小腸内から壁を通り、血液やリンパへ移ります。確認3:甘みが出たことは何の手がかり?
だ液の働きでデンプンが別の糖へ分解された手がかりです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。