柔毛が栄養をつくる・全て血管へ入るを直そう
このレッスンの役割
このレッスンは「小腸での吸収と柔毛」6レッスンの5番目です。ここまでに、吸収の意味、柔毛の構造、表面積、二つの運搬経路を学びました。今回は、知識同士を混ぜた典型的な誤答を、自分で分解して直します。
中心は「つくる・分解する・吸収する・運ぶ」という動詞を、正しい器官や物質へ結び直すことです。
知る・理解する
柔毛は栄養分をつくる器官ではありません。消化酵素が栄養分を小さくし、柔毛はできた物質を吸収します。その内部では、毛細血管とリンパ管が物質を運び去ります。
| 誤った説明 | 混同 | 正しい説明 |
|---|---|---|
| 柔毛がブドウ糖をつくる | 消化と吸収 | 酵素の消化でできたブドウ糖を柔毛が吸収する |
| 栄養分は全て血管へ入る | 二つの経路 | 脂肪由来物質は主にリンパ管へ入る |
| 水は大腸だけで吸収 | 主な役割と唯一の場所 | 水は小腸でも吸収され、大腸でも主に吸収される |
| 柔毛が多いほど消化酵素が増える | 消化と表面積 | 柔毛は吸収面積を増やす |
具体例で使う
誤答:「柔毛がデンプンをブドウ糖にして、全部血管へ入れる。」
修正文:「デンプンは消化酵素によってブドウ糖まで分解される。ブドウ糖は柔毛の表面から吸収され、内部の毛細血管へ入る。」この修正では、分解する主体と吸収する構造を分けています。
誤答:「大腸を通るまでは水は吸収されない。」
修正文:「水は小腸でも栄養分とともに吸収され、残った内容物から大腸でも主に水分が吸収される。」中学理科では各器官の中心的役割を整理しますが、「主に」を「そこでだけ」と読み替えません。
誤答を直して次の学びへつなげる
答案を見直すときは、動詞へ線を引きます。「分解する」は消化酵素、「吸収する」は小腸壁・柔毛、「運ぶ」は血液・リンパ、「つくる」は食物や体内の反応について別の証拠が必要です。
また、毛細血管とリンパ管を色だけで覚えると、白黒図で迷います。物質の種類、網目状か中央の管か、その後どこへつながるかを合わせます。
次は最終レッスンです。柔毛断面、標識物質、血液・リンパの濃度表を統合して未知資料を解きます。
自分で確かめよう
確認1:「柔毛がブドウ糖をつくる」を直そう
消化酵素がデンプンをブドウ糖へ分解し、柔毛はブドウ糖を吸収すると直します。確認2:「全ての栄養分が毛細血管へ入る」を直そう
ブドウ糖とアミノ酸は毛細血管へ、脂肪由来物質は主にリンパ管へ入ると直します。確認3:「大腸だけが水を吸収する」はなぜ言いすぎ?
水は小腸でも吸収され、大腸でも主に水分が吸収されるからです。主な役割は唯一の場所という意味ではありません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。