胸郭模型で吸う・吐く仕組みを確かめよう
このレッスンの役割
このレッスンは「肺での呼吸とガス交換」6レッスンの2番目です。前回は換気とガス交換を分けました。今回は、肋骨や横隔膜の動きによって胸郭の体積が変わり、肺へ空気が出入りする仕組みを理解します。
知る・理解する
息を吸うとき、肋骨が上がり、横隔膜が下がります。胸郭の体積が大きくなると肺が広がり、外から空気が入ります。息を吐くときは肋骨が下がり、横隔膜が上がって胸郭が小さくなり、空気が出ます。
ペットボトル、内部の風船、底のゴム膜を使う模型では、ボトルが胸郭、風船が肺、ゴム膜が横隔膜に対応します。ゴム膜を下へ引くと内部の風船がふくらみます。
具体例で使う
模型のゴム膜を下へ引いたとき、風船がふくらみました。正しい説明は「容器内の体積が増え、内部の圧力が外より低くなったため、管を通って空気が入った」です。「ゴム膜が風船へ空気を押し込んだ」ではありません。
模型には限界があります。実際の横隔膜は平らなゴム膜そのものではなく筋肉で、胸郭には肋骨の動きもあります。また、肺は胸郭内で周囲の動きに従って広がり、肺自身が筋肉で空気を吸い込むわけではありません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「吸うとき横隔膜が上がる」は逆です。吸うときは下がって胸郭の体積を増やします。図で上下を暗記するより、「体積を増やすには底がどちらへ動くか」を考えます。
次は、肺へ入った空気と毛細血管の血液の間で、二つの気体が反対向きに移動する仕組みを学びます。
自分で確かめよう
確認1:息を吸うときの横隔膜と胸郭は?
横隔膜が下がり、肋骨が上がって胸郭の体積が大きくなります。確認2:模型のゴム膜を下げると風船がふくらむ理由は?
容器内の体積が増えて圧力が下がり、外から空気が入るからです。確認3:模型の限界を一つ答えよう
実際には肋骨も動くことや、横隔膜は筋肉であることなどが模型では十分に表されません。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。