血液・原尿・尿の成分表から腎臓の働きを読もう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの4番目です。ろ過と再吸収のモデルを成分表へ使います。資料では「含まれるか」と「濃度が高いか」を分け、血液→原尿→尿のどこで変化したかを読みます。
知る・理解する
血球や大きなタンパク質が血液にはあり原尿にはほぼなければ、ろ過されにくいと分かります。ブドウ糖が血液と原尿にはあり尿にはほぼなければ、原尿へろ過された後に再吸収されたと考えられます。
尿素が血液・原尿・尿のすべてにあり、尿で濃度が高くても、腎臓が尿素をつくったとは限りません。水が多く再吸収されれば、残った尿素の濃度は高くなるからです。
具体例で使う
仮に原尿100 mLにブドウ糖が100 mgあり、尿には0 mgだったなら、少なくともこの資料の範囲ではブドウ糖がほぼ全量再吸収されたと読めます。濃度だけでなく、液量が示される場合は「濃度×液量」で物質量を比べます。
尿の尿素濃度が血液より高い場合も、水が再吸収されて尿の体積が小さくなった影響を考えます。「濃度が高い=そこでつくられた」とは限りません。
誤答を直して次の学びへつなげる
尿にブドウ糖がないから血液にもない、とは言えません。血液から原尿へ移り、その後に再吸収された可能性があります。途中の列を飛ばさず、三つを順に比較します。
次は、尿素をつくる場所、尿をつくる場所、尿をためる場所の混同をまとめて直します。
自分で確かめよう
確認1:血球が血液にはあり原尿にはないとき何が言える?
血球は通常ろ過されにくいと考えられます。確認2:ブドウ糖が原尿にはあり尿にはない主な理由は?
原尿から血液へ再吸収されたためです。確認3:尿素濃度が尿で高いと、腎臓で尿素がつくられたと言える?
言えません。水の再吸収で尿素が濃縮された可能性があります。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。