LESSON 01

生命活動を支える物質の流れ

血液と細胞の間の受け渡しを説明しよう

「生命活動を支える物質の流れ」第3段階。毛細血管付近で必要物と不要物が交換される仕組みを理解します。

血液と細胞の間の受け渡しを説明しよう

このレッスンの役割

前のレッスンで、物質が小腸や肺の壁を越えて血液へ入り、不要物が肺や腎臓から出る経路を整理しました。今回は、血液から一つ一つの細胞へ届く最後の受け渡しを考えます。

目標は、血液そのものが細胞の中へ入るのではなく、細い毛細血管の周囲で物質が行き来すると説明することです。

知る・理解する

動脈や静脈から枝分かれした毛細血管は非常に細く、体の組織に広がっています。血液中の酸素や栄養分は毛細血管の壁を通って周囲へ移り、細胞へ届きます。

細胞はそれらを使って生命活動を行います。細胞で生じた二酸化炭素や不要物は反対向きに移り、血液によって肺や腎臓などへ運ばれます。

ここで大切なのは「血液が物質をつくる」のではなく「入口で受け取った物質を運び、細胞から別の物質を回収する」ことです。また、赤血球などを含む血液全体が細胞内へ入るわけではありません。

毛細血管と細胞の間の物質交換毛細血管から酸素と栄養分が細胞側へ移り、細胞から二酸化炭素と不要物が毛細血管側へ移る毛細血管細胞A生命活動細胞B生命活動O₂・栄養分CO₂・不要物O₂・栄養分

具体例で使う

運動中の脚の筋肉では、筋肉へ入る血液より出る血液の方が酸素が少なく、二酸化炭素が多くなります。

この差は、筋肉細胞が酸素を受け取って呼吸に使い、二酸化炭素を血液へ渡したことを示します。ただし、差が大きいだけで「血液が筋肉細胞の中を流れた」とはいいません。交換は毛細血管の壁をはさんで行われます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「毛細血管から血液がそのまま細胞へ入る」は誤りです。血液と細胞の間で、必要な物質と不要な物質が受け渡されます。

「血液が酸素や栄養分をつくる」も誤りです。酸素は肺、栄養分は小腸などから受け取り、血液はそれらを運びます。次は、運動前後の数値から供給と回収がどう変わったかを読みます。

自分で確かめよう

確認1:血液から細胞側へ移る主な物質は?酸素と栄養分です。
確認2:細胞から血液側へ移る主な物質は?二酸化炭素や、そのほかの不要物です。
確認3:筋肉を出る血液でO₂が少ない理由は?筋肉細胞が血液から酸素を受け取り、呼吸に使ったためです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。