血液と細胞の間の受け渡しを説明しよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、物質が小腸や肺の壁を越えて血液へ入り、不要物が肺や腎臓から出る経路を整理しました。今回は、血液から一つ一つの細胞へ届く最後の受け渡しを考えます。
目標は、血液そのものが細胞の中へ入るのではなく、細い毛細血管の周囲で物質が行き来すると説明することです。
知る・理解する
動脈や静脈から枝分かれした毛細血管は非常に細く、体の組織に広がっています。血液中の酸素や栄養分は毛細血管の壁を通って周囲へ移り、細胞へ届きます。
細胞はそれらを使って生命活動を行います。細胞で生じた二酸化炭素や不要物は反対向きに移り、血液によって肺や腎臓などへ運ばれます。
ここで大切なのは「血液が物質をつくる」のではなく「入口で受け取った物質を運び、細胞から別の物質を回収する」ことです。また、赤血球などを含む血液全体が細胞内へ入るわけではありません。
具体例で使う
運動中の脚の筋肉では、筋肉へ入る血液より出る血液の方が酸素が少なく、二酸化炭素が多くなります。
この差は、筋肉細胞が酸素を受け取って呼吸に使い、二酸化炭素を血液へ渡したことを示します。ただし、差が大きいだけで「血液が筋肉細胞の中を流れた」とはいいません。交換は毛細血管の壁をはさんで行われます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「毛細血管から血液がそのまま細胞へ入る」は誤りです。血液と細胞の間で、必要な物質と不要な物質が受け渡されます。
「血液が酸素や栄養分をつくる」も誤りです。酸素は肺、栄養分は小腸などから受け取り、血液はそれらを運びます。次は、運動前後の数値から供給と回収がどう変わったかを読みます。
自分で確かめよう
確認1:血液から細胞側へ移る主な物質は?
酸素と栄養分です。確認2:細胞から血液側へ移る主な物質は?
二酸化炭素や、そのほかの不要物です。確認3:筋肉を出る血液でO₂が少ない理由は?
筋肉細胞が血液から酸素を受け取り、呼吸に使ったためです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。