酸素量と流向の資料から循環経路を復元しよう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの4番目です。ここまでの経路と気体交換を、初めて見る表や模式図に使います。資料問題では色に頼らず、矢印、心臓との位置関係、物質量の前後差という三つの証拠を順に確認します。
知る・理解する
酸素量が大きく増える区間には肺があり、酸素量が減って二酸化炭素量が増える区間には全身の細胞があります。ただし、酸素量だけで動脈・静脈は決められません。動脈・静脈は心臓からの流れの向きで決まるからです。
具体例で使う
表で、血管Pの酸素量が40、未知の器官Xを通った後の血管Qが90だったとします。同じ尺度なら、Xで酸素を受け取ったと読めるためXは肺と考えられます。さらに矢印が心臓→P→X→Q→心臓なら、Pは肺動脈、Qは肺静脈です。
別の器官Yを通る前が90、通った後が45なら、Yでは酸素が使われたと考えられます。Yが全身の器官であるという推定と整合します。
誤答を直して次の学びへつなげる
数値が最も大きい血管をすぐ「動脈」と呼ぶのは危険です。肺静脈も酸素が多いからです。また、前後で差があっても測定条件が違えば器官だけが原因とは断定できません。問題文で条件がそろっているかも確かめます。
次は、肺動脈・肺静脈と心臓の左右について、典型的な混同を修正します。
自分で確かめよう
確認1:通過後に酸素量が大きく増えた器官は何と推定できる?
肺と推定できます。確認2:酸素量が最大なら必ず動脈?
いいえ。肺静脈は酸素が多い静脈です。確認3:未知資料で最初に見るものは?
まず矢印の向きを見て、心臓との位置と物質量の前後差を重ねます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。