LESSON 01

動物の体と働きの入試総合

運動前後の呼吸・心拍・血液データを因果で結ぼう

「動物の体と働きの入試総合」第4段階。運動前後の呼吸・心拍・血液データを細胞の活動から因果で結びます。

運動前後の呼吸・心拍・血液データを因果で結ぼう

このレッスンの役割

このレッスンは6レッスンの4番目です。細胞へ入る物質と出る物質の経路を、運動前後のデータへ使います。複数のグラフを別々に説明せず、細胞の活動を出発点とする一つの因果へ結びます。

知る・理解する

運動すると筋肉の細胞の生命活動が盛んになり、酸素や養分をより多く使い、二酸化炭素などをより多く生じます。これに対応して呼吸が速く深くなり、肺での気体交換量が増えます。心拍数も増え、血液が物質を運ぶ速さや量が増えます。

因果は「心拍数が増えたから細胞が運動した」と逆にせず、まず筋肉の活動増加を置きます。呼吸と循環の変化は、細胞へ必要物質を届け、不要物を運び去る働きと結びつきます。

運動時の細胞・呼吸・循環の因果筋肉細胞の活動増加により酸素需要と二酸化炭素生成が増え、呼吸数と心拍数が増加して物質の交換と運搬を支える。筋肉細胞の活動が増える酸素の必要量↑CO₂の生成量↑呼吸数・深さ↑気体交換↑心拍数↑血液の運搬↑

具体例で使う

安静時の心拍数が70回/分、運動直後が140回/分なら2倍です。同時に呼吸数が16回/分から32回/分へ増えたなら、どちらも筋肉細胞の物質需要の増加に対応した変化と説明できます。

運動終了後もしばらく高い値が続く資料では、体内の状態がすぐ安静時へ戻らず、酸素供給や二酸化炭素排出などが続いていると考えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「心臓が速く動くから筋肉が運動を始める」は因果が逆です。また呼吸数が増えても酸素を新しくつくるわけではなく、空気と血液の間の交換を増やします。相関する二つのグラフだけで直接の因果を断定せず、細胞の活動という共通の背景を示します。

次は、器官が物質をつくるという誤りや、一つの器官だけで過程が完了するという混同を直します。

自分で確かめよう

確認1:運動時に呼吸と心拍が増える出発点は?筋肉細胞の活動が盛んになり、酸素などの必要量と二酸化炭素などの生成量が増えることです。
確認2:70回/分から140回/分は何倍?2倍です。
確認3:呼吸数が増えると肺が酸素をつくる?いいえ。空気中の酸素を血液へ取り込む交換量が増えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。