未知の循環図を流向・部屋・物質変化から解こう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの最後です。ここまでの肺循環・体循環、心臓の四室、気体交換、資料の読み方を統合します。目標は、見慣れない記号の図でも「図に書かれた事実」と「そこからの推定」を分け、短い入試記述にすることです。
知る・理解する
未知の循環図は次の順に読みます。
- 矢印を見て、心臓から出る血管と戻る血管を分ける。
- 肺を通る輪と全身を通る輪を分ける。
- 心房は受け取り、心室は送り出すことから四室を特定する。
- 酸素・二酸化炭素の前後差が、肺または全身での交換と合うか確認する。
具体例で使う
未知の器官Xを通ると酸素量が35から92へ増え、流れが「心室A→血管P→X→血管Q→心房B」だったとします。酸素増加からXは肺、心臓から出るPは肺動脈、心臓へ戻るQは肺静脈と推定できます。さらにAは右心室、Bは左心房です。
入試記述なら「Xを通過後に酸素量が増え、QはXから心臓へ戻るため、Xは肺、Qは肺静脈と考えられる」のように、資料の事実と結論を「ため」で結びます。
誤答を直して次の学びへつなげる
色や酸素量の一つだけで決めると、肺動脈・肺静脈で逆転します。少なくとも流向と物質変化の二つを照合しましょう。また、資料から言えない病名や細かな機能まで断定しません。
次の「肝臓・腎臓と排出」では、体循環の途中で血液中の養分や不要物がどう変わるかを追います。今回の「器官の前後で物質量を比べる」技能がそのまま土台になります。
自分で確かめよう
確認1:未知の循環図で最初に確認するものは?
矢印の向きです。確認2:肺を通る前後で酸素量はどう変わる?
肺を通った後の方が多くなります。確認3:考察文に必要な二つの要素は?
資料から読み取れる事実と、その事実に基づく結論です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。