反応時間の分布から反射と意識的反応を比べよう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの4番目です。経路の違いを、複数回測った反応時間の資料へ結びつけます。平均だけでなく、値のばらつきや二群の重なりも読み、データが示す範囲を正確に述べます。
知る・理解する
同じ個体、同じ刺激の強さ、同じ測定方法など条件をそろえ、反射と意識的反応の時間を複数回測ります。反射の値が全体として小さければ、意識的判断を待たない経路との整合性があります。
ただし平均値が違っても、全試行が必ずその順になるとは限りません。範囲が重なる場合もあります。「平均として短い」と「どの一回でも必ず短い」を区別します。
具体例で使う
反射の5回が0.10、0.12、0.11、0.13、0.14秒なら平均は0.12秒です。意識的反応が0.18、0.20、0.16、0.19、0.17秒なら平均は0.18秒です。この実験では反射の方が平均0.06秒短いと読めます。
別の個体や測定方法へ同じ差がそのまま当てはまるとは限りません。結論には「この条件では」と添えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
反射の一回が意識的反応より長かっただけで、反射の仕組みを否定できません。測定誤差やばらつきがあるため、複数回の分布を見ます。逆に平均差だけで、すべての人・すべての反応へ一般化もしません。
次は「速い動作なら反射」「反射では脳を使わない」という言い過ぎを、経路とデータから直します。
自分で確かめよう
確認1:平均0.12秒と0.18秒なら差は?
0.06秒です。確認2:平均が短ければ全試行で必ず短い?
いいえ。値の範囲が重なる場合があります。確認3:実験結果を一般化しすぎない表現は?
「この実験条件では、反射の方が平均して短かった」と書きます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。