LESSON 01

消化は吸収できる形へ分解すること

消化を吸収できる形への変換と捉えよう

「消化は吸収できる形へ分解すること」第1段階。大きな栄養分を吸収できる小さな物質へ変える意味を理解します。

消化を吸収できる形への変換と捉えよう

このレッスンの役割

前のセクションでは、食品にデンプンやタンパク質などが含まれることを確かめました。今回は、それらを食べても大きな分子のままでは小腸の壁を通りにくい、という問題から消化の意味を考えます。

目標は、消化を「食物を細かくすること」だけでなく、吸収できる小さく水に溶ける物質へ変えることとして説明することです。

知る・理解する

デンプン、タンパク質、脂肪などは、そのままでは大きく、小腸の壁を通りにくい物質です。消化によって、より小さく水に溶ける物質へ段階的に分解されます。

消化前 消化後の吸収できる形の例
デンプン ブドウ糖
タンパク質 アミノ酸
脂肪 脂肪酸とモノグリセリドなど

消化と吸収は別です。消化は消化管内での分解、吸収はできた小さな物質が小腸の壁を通って血液やリンパへ入ることです。

大きな栄養分を吸収できる小さな物質へ分解する大きな分子は小腸の壁の模型を通れず、消化で小さく水に溶ける物質になると壁を通って体内へ入る大きな栄養分消化小さく水に溶ける物質小腸の壁血液など吸収後

具体例で使う

デンプンを含むご飯をよくかむと、粒は細かくなり、だ液の働きでデンプンの分解も始まります。粒を小さくすることは消化液と触れる面積を増やしますが、それだけでデンプン分子がブドウ糖になったわけではありません。

「かむ」「分解する」「小腸の壁を通る」を順に分けると、消化の役割が見えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「細かくかめば消化は全部終わる」は誤りです。食物のかたまりが細かくなっても、大きな栄養分の分子を小さく分解する必要があります。

「消化された=吸収された」も誤りです。吸収は消化後の物質が壁を通る次の段階です。次は、だ液あり・なしを比べ、デンプンが別の糖へ変わることを二つの試薬で確かめます。

自分で確かめよう

確認1:消化の目的は?大きく水に溶けにくい栄養分を、吸収できる小さく水に溶ける物質へ分解することです。
確認2:消化と吸収の順序は?先に消化で分解し、その後に小腸の壁を通って吸収されます。
確認3:かむことだけでデンプン分子はブドウ糖になる?なりません。かむことは物理的に細かくしますが、分子の分解には消化液の働きが必要です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。