ものさし実験から反応時間を比べよう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの4番目です。刺激から筋肉まで信号が進む経路を、測定できる現象へつなげます。ものさしを落としてからつかむまでの落下距離を使い、反応時間の長短を比較します。
知る・理解する
一人がものさしを縦に持ち、もう一人が0 cm付近へ指を構えます。予告せずにものさしを落とし、つかんだ位置を記録します。落下距離が短いほど、見てから指を閉じるまでの時間が短いと判断できます。
公平に比べるには、ものさしの開始位置、持ち方、見る場所、合図の有無をそろえます。人の反応にはばらつきがあるので複数回行い、明らかな失敗の扱いを事前に決めたうえで平均などを比べます。
具体例で使う
Aさんの5回の落下距離が12、10、11、13、9 cmなら、平均は11 cmです。Bさんが16、15、14、17、13 cmで平均15 cmなら、この条件の測定ではAさんの方が短い距離でつかんだといえます。
ただし、一回だけの結果で「反応能力が必ず高い」と決めません。偶然、予測、疲れ、練習なども結果に影響します。測定結果と人そのものの評価を分けます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「長く落ちた方が速くつかんだ」は逆です。つかむまで時間がかかるほど、ものさしは長い距離を落ちます。また、合図を出した試行と出さない試行を混ぜると条件がそろいません。
次は、反応の各段階で誰が何をしているかを整理し、典型的な説明の誤りを直します。
自分で確かめよう
確認1:落下距離が短いと反応時間はどう考えられる?
短いと考えられます。確認2:一回だけで比較しない理由は?
反応にはばらつきがあり、偶然や予測の影響を受けるからです。確認3:公平な比較でそろえる条件を一つ挙げると?
ものさしの開始位置、持ち方、見る場所、合図の有無などです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。