時間と温度のデータから消化の進み方を読もう
このレッスンの役割
前のレッスンでは、小さな物質ほど膜を通りやすいことを模型で考えました。今回は、同じ消化でも時間と温度で進み方が変わることをデータから判断します。
目標は、最終結果だけでなく、一定時間ごとの変化と条件を読み、反応の速さと反応した量を区別することです。
知る・理解する
だ液とデンプン液を異なる温度に置き、一定時間ごとにヨウ素反応を調べたとします。青紫色が薄くなるほどデンプンが減った手がかりになります。
| 時間 | 5℃ | 37℃ | 80℃ |
|---|---|---|---|
| 0分 | 濃い | 濃い | 濃い |
| 5分 | 濃い | 薄い | 濃い |
| 10分 | やや薄い | 変化なし | 濃い |
37℃では変化が速く、5℃では遅く進み、80℃ではほとんど進みません。温度が高いほど必ず速いのではなく、働きやすい範囲があり、高すぎる温度ではだ液の働きが失われることがあります。
具体例で使う
37℃では5分で反応が消え、5℃では20分で消えたとします。どちらも最終的にはデンプンが検出されなくなりましたが、37℃の方が短時間で進んだため、反応が速いと判断できます。
比較ではデンプン液とだ液の量、濃さ、時間をそろえ、温度だけを変えます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「最後に同じ結果だから速さも同じ」は誤りです。到達した量が同じでも、そこまでの時間が違えば速さは異なります。
「80℃が最も高いから最も速い」も誤りです。高すぎる温度で働きが失われることがあります。次は、物理的に細かくすること、分子を分解すること、壁を通る吸収を混同しないようにします。
自分で確かめよう
確認1:反応の速さは何で比べる?
同じ変化に達するまでの時間や、同じ時間内の変化量で比べます。確認2:高温ほど必ず消化が速い?
いいえ。働きやすい温度範囲があり、高すぎると働きが失われることがあります。確認3:温度の効果を比べるとき何をそろえる?
デンプン液とだ液の量・濃さ、反応時間などをそろえ、温度だけを変えます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。