LESSON 01

消化は吸収できる形へ分解すること

時間と温度のデータから消化の進み方を読もう

「消化は吸収できる形へ分解すること」第4段階。時間変化と温度条件から消化の速さを読みます。

時間と温度のデータから消化の進み方を読もう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、小さな物質ほど膜を通りやすいことを模型で考えました。今回は、同じ消化でも時間と温度で進み方が変わることをデータから判断します。

目標は、最終結果だけでなく、一定時間ごとの変化と条件を読み、反応の速さと反応した量を区別することです。

知る・理解する

だ液とデンプン液を異なる温度に置き、一定時間ごとにヨウ素反応を調べたとします。青紫色が薄くなるほどデンプンが減った手がかりになります。

時間 5℃ 37℃ 80℃
0分 濃い 濃い 濃い
5分 濃い 薄い 濃い
10分 やや薄い 変化なし 濃い

37℃では変化が速く、5℃では遅く進み、80℃ではほとんど進みません。温度が高いほど必ず速いのではなく、働きやすい範囲があり、高すぎる温度ではだ液の働きが失われることがあります。

温度別のデンプン残量の時間変化37度ではデンプン残量が速く減り、5度ではゆっくり減り、80度ではほぼ減らない折れ線グラフデンプン残量時間5℃37℃80℃

具体例で使う

37℃では5分で反応が消え、5℃では20分で消えたとします。どちらも最終的にはデンプンが検出されなくなりましたが、37℃の方が短時間で進んだため、反応が速いと判断できます。

比較ではデンプン液とだ液の量、濃さ、時間をそろえ、温度だけを変えます。

誤答を直して次の学びへつなげる

「最後に同じ結果だから速さも同じ」は誤りです。到達した量が同じでも、そこまでの時間が違えば速さは異なります。

「80℃が最も高いから最も速い」も誤りです。高すぎる温度で働きが失われることがあります。次は、物理的に細かくすること、分子を分解すること、壁を通る吸収を混同しないようにします。

自分で確かめよう

確認1:反応の速さは何で比べる?同じ変化に達するまでの時間や、同じ時間内の変化量で比べます。
確認2:高温ほど必ず消化が速い?いいえ。働きやすい温度範囲があり、高すぎると働きが失われることがあります。
確認3:温度の効果を比べるとき何をそろえる?デンプン液とだ液の量・濃さ、反応時間などをそろえ、温度だけを変えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。