未知の物質追跡資料を肝臓・腎臓の役割から解こう
このレッスンの役割
このレッスンは6レッスンの最後です。不要物の流れ、肝臓の処理、腎臓のろ過と再吸収、成分表の読み方を統合します。未知の器官でも、前後の物質量と尿の成分を証拠に役割を推定します。
知る・理解する
物質追跡問題は次の順に読みます。
- 矢印から血液が器官へ入る側と出る側を決める。
- 各物質の量が増えたか減ったかを一つずつ比較する。
- アンモニア減少・尿素増加なら肝臓、血液中の尿素減少・尿への尿素移動なら腎臓というモデルと照合する。
- 資料で言える範囲だけを結論にする。
具体例で使う
器官Xの前後でアンモニアが8から2へ減り、尿素が2から8へ増えたなら、Xではアンモニアから尿素への変換が起きたと考え、肝臓と推定できます。
器官Yを通過後の血液で尿素が減り、Yから出る液に尿素が含まれるなら、Yは腎臓と考えられます。ただし水分量が違う資料では、濃度だけでなく全体量にも注意します。
誤答を直して次の学びへつなげる
一つの数値だけで器官を断定せず、流向と複数物質の前後差を使います。また「尿素が減ったから分解された」とは限りません。尿へ移った証拠があれば、血液から取り除かれたと説明します。
次の「刺激を受けて反応する仕組み」では、物質ではなく信号の流れを追います。今回の「矢印→前後差→役割」という読み方がそのまま役立ちます。
自分で確かめよう
確認1:アンモニアが減り尿素が増える器官は?
肝臓と推定できます。確認2:血液中の尿素が減り、別の液に移る器官は?
腎臓と推定できます。確認3:考察で数値の後に書くべきものは?
その数値変化から分かる器官の働きと、推定の根拠です。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。