LESSON 01

消化は吸収できる形へ分解すること

だ液によるデンプンの変化を二つの試薬で確かめよう

「消化は吸収できる形へ分解すること」第2段階。だ液あり・なしと二試薬からデンプンの分解を確かめます。

だ液によるデンプンの変化を二つの試薬で確かめよう

このレッスンの役割

前のレッスンで、消化は大きな栄養分を吸収できる形へ分解すると学びました。今回は、だ液によって「デンプンが減る」だけでなく「別の糖ができる」ことを実験で確かめます。

目標は、だ液あり・なしの対照と二つの試薬を使い、変化の前後を証拠で説明することです。

知る・理解する

同じ濃さ・量のデンプン液をAとBへ入れます。Aにはだ液、Bには同量の水を加え、約37℃で同じ時間置きます。その後、各液を二つに分けます。

検査 A:だ液あり B:水
ヨウ素液 青紫色にならない 青紫色になる
ベネジクト液+加熱 赤褐色などの沈殿 青色のまま

Aでデンプン反応が消え、別の糖の反応が現れる二つの証拠がそろうため、だ液の働きでデンプンが糖へ分解されたと判断できます。Bは、温度や時間だけでは同じ変化が起きないことを示す対照です。

だ液ありと水の対照実験だ液ありではヨウ素反応が陰性でベネジクト反応が陽性、水の対照ではヨウ素反応が陽性でベネジクト反応が陰性になるA:デンプン液+だ液約37℃・同じ時間ヨウ素青紫なしベネジクト沈殿ありB:デンプン液+水約37℃・同じ時間ヨウ素青紫ベネジクト青のまま

具体例で使う

Aでヨウ素反応だけを行い陰性だった場合、デンプンが減ったことは分かりますが、何に変わったかは直接確認できません。ベネジクト反応も陽性になることで、ブドウ糖などの糖ができた証拠が加わります。

実験では試料量、だ液と水の量、温度、時間をそろえ、変える条件をだ液の有無だけにします。

誤答を直して次の学びへつなげる

「青紫色にならなかったので、だ液がデンプンを消した」では説明不足です。物質が消滅したのではなく、試薬への反応が異なる別の糖へ分解されました。

また、Bがなければ温度や時間だけで変化した可能性を除けません。次は、できた小さな物質が膜を通りやすいという意味を模型で確かめます。

自分で確かめよう

確認1:Bに水を入れる理由は?だ液以外の量や条件をそろえ、変化がだ液の働きによるか比べるためです。
確認2:二つの試薬を使う利点は?デンプンが減ったことと、ブドウ糖など別の糖が生じたことを別々の証拠で確かめられます。
確認3:ベネジクト液で必要な操作は?液を加えた後、安全に湯で加熱します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。