未知の血液資料を形・数・働きから解こう
このレッスンの役割
このレッスンは「血液の成分と働き」6レッスンの最終です。標本での形、成分数、肺・小腸・傷口での働きを統合し、未知資料から成分Xを推定します。
知る・理解する
未知成分Xについて、①標本中で最も数が多い円盤状、②肺を通過した後にX中の酸素量が増える、③Xが少ない個体では運動時に酸素供給が不足しやすい、という資料があるとします。三つの証拠は全て赤血球を支持します。
未知成分Yが、①数が少なく大きく核がある、②病原体を取り込む像があるなら白血球です。未知成分Zが、①非常に小さい断片、②傷口付近へ集まるなら血小板です。
具体例で使う
設問:「成分Wは血液を遠心分離した上層に多く、ブドウ糖と尿素が検出された。Wは何か。」
上層の液体成分で、養分と不要物の両方を含むので血しょうと考えられます。ブドウ糖があるから小腸でつくられたとは言わず、吸収された物質を運んでいると説明します。
ある個体で白血球数が増え、体温も上昇していても、資料だけから特定の病原体や病名は決められません。「防御反応が起きている可能性」までを、証拠に合う強さで述べます。
誤答を直して次の学びへつなげる
形だけで赤血球と決めるより、数と酸素量の変化を加えます。成分数の増減だけで原因を決めるより、働きに関係する物質や場面を加えます。未知資料では、形・数・働きのうち二つ以上をそろえると結論が強くなります。
次の「心臓のつくりと血液の流れ」では、役割の異なる血液成分が、どの部屋・弁・血管を通って一方向に運ばれるかを学びます。
自分で確かめよう
確認1:円盤状で最も多く、肺通過後に酸素が増える成分は?
赤血球です。確認2:核が目立ち、病原体を取り込む成分は?
白血球です。確認3:遠心分離の上層で養分と尿素を含む液体成分は?
血しょうです。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。