袋かけ実験で水滴の由来を対照から確かめよう
このレッスンの役割
前のレッスンで、水蒸気が袋で凝結する流れを学びました。今回は葉が水蒸気の主な発生源であることを、葉あり・葉なし・袋のみの対照で確かめます。
目標は、水滴を見るだけで結論を出さず、他の水の出所を一つずつ除く実験を設計することです。
知る・理解する
鉢植え全体へ袋をかけると、土から蒸発した水も袋へたまります。土の表面を防水フィルムで覆い、茎の周囲を閉じると、土からの蒸発を減らせます。
葉のある枝、葉を除いた同程度の枝、植物を入れない袋を同じ時間・温度・光で比べます。葉ありだけ水滴や袋内湿度が大きく増えれば、葉からの蒸散が関係すると考えられます。
具体例で使う
3条件を2時間置き、袋内の水滴を回収すると、葉あり8.0 g、葉なし0.7 g、袋のみ0.2 gでした。葉ありで大きく増えたため、葉からの水蒸気が主な由来と考えられます。
葉なしでも少量あるのは、茎からの蒸発や袋内にもともとあった水分、測定誤差が考えられます。「ゼロでないから実験失敗」とはしません。
誤答を直して次の学びへつなげる
「葉あり袋に水滴があれば蒸散の証明」は対照不足です。土面、袋、茎など別の水源を除く必要があります。
「葉なし条件の水滴を無視する」も誤りです。背景量として読み、葉ありとの差を評価します。
自分で確かめよう
確認1:土の表面を覆う理由は?
土からの水の蒸発を減らし、袋の水分を葉の蒸散と結びやすくするためです。確認2:袋のみの条件は何を確かめる?
袋にもともとあった水分や空気中の凝結など、植物以外の背景を確かめます。確認3:葉あり8.0 g、葉なし0.7 gから何が言える?
同条件では、葉の存在による水分増加が大きく、葉からの蒸散が主に関係すると考えられます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。