道管と師管を一組の維管束として見よう
このレッスンの役割
前の二つのセクションで、道管は水と無機養分、師管は糖などの有機養分を運ぶと学びました。今回は、二つが茎の中で近くに配置され、一組の維管束をつくることを理解します。
目標は「維管束=一本の管」ではなく、働きの違う輸送組織のまとまりとして説明することです。
知る・理解する
茎の維管束では、一般に中心側に道管、外側に師管があります。道管と師管が近くにまとまることで、水・無機養分と、葉でつくられた糖を植物全体へ運ぶ輸送路が形成されます。
「中心側・外側」は、紙面の上下ではなく茎の中心を基準にします。断面図が回転していても、茎の中央を先に見つければ道管と師管の位置関係を判断できます。
具体例で使う
茎の断面図で、外縁に近い部分Aと中心に近い部分Bが対になっています。根を色水に入れた後Bが染まれば、Bは水を運ぶ道管、Aは外側の師管と考えられます。
位置だけでなく、運ぶ物質という証拠を合わせます。断面が上下逆に置かれても、茎の中心からの距離は変わらないため、中心を基準にすれば判断できます。
誤答を直して次の学びへつなげる
「維管束は水と養分を全部同じ場所で運ぶ一本の管」は誤りです。道管と師管という別の組織が近くにまとまったものです。
「図の上側が師管、下側が道管」と覚えるのも危険です。図は回転できます。茎の外側・中心側という位置関係で説明します。
自分で確かめよう
確認1:維管束をつくる二つの輸送組織は?
道管と師管です。運ぶ物質と働きが異なります。確認2:茎の維管束で一般に中心側にあるのは?
道管です。外側に師管があります。確認3:回転した断面図で位置を判断する基準は?
紙面の上下ではなく、茎の中心と外縁を見つけ、それぞれからの距離で判断します。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。