LESSON 01

植物の体と働きの入試総合

植物のグラフと計算を単位・差・傾きで解こう

「植物の体と働きの入試総合」第4段階。単位をそろえ、差・割合・傾き・正味変化を読みます。

植物のグラフと計算を単位・差・傾きで解こう

このレッスンの役割

前のレッスンで、根・茎・葉の構造を物質の流れへ結びました。今回は、その流れや働きの大きさを表とグラフから数量で判断します。

目標は、軸・単位・基準を確認し、全体量、1時間当たり、差、割合、グラフの傾きを使い分けることです。

知る・理解する

データ問題は次の順で処理します。

  1. 横軸と縦軸、単位を読む。
  2. 明暗、葉面積、時間などの条件を確認する。
  3. 比べる基準をそろえる。
  4. 差か割合か、問われた量を式にする。
  5. 増減だけでなく、どの区間で傾きが大きいか、どこで頭打ちかを見る。

変化の速さ = 変化量 ÷ 時間です。葉面積が違うなら、さらに葉面積当たりへ直します。グラフの高さはその時点の量、傾きは増減の速さを表す場合が多く、同じ意味ではありません。

光の強さと正味の二酸化炭素吸収量のグラフ弱い光では正味の二酸化炭素変化が負、つり合う点でゼロ、その後増加してやがて頭打ちになる光の強さ正味CO₂吸収量0吸収と放出が等しい呼吸の放出が上回る別の条件が制限し頭打ち

具体例で使う

植物Aは葉面積100 cm²で2時間に水を12 g失い、植物Bは葉面積200 cm²で3時間に18 g失いました。

Aは12÷2÷100×100=6 g/時・100 cm²、Bは18÷3÷200×100=3 g/時・100 cm²です。全体量だけならBの方が18 gで大きいですが、同じ時間・葉面積当たりではAの蒸散が大きいと分かります。

誤答を直して次の学びへつなげる

「グラフが高いほど増え方も速い」は誤りです。高さは量、傾きは変化の速さです。横ばいの高い部分では量は大きくても、光を強くしたときの増え方はほぼ0です。

また、時間や葉面積が違う全体量をそのまま比べないでください。次は、知識・条件・計算・因果のどこで誤ったかを診断し、自力で直す練習をします。

自分で確かめよう

確認1:変化の速さを求める基本式は?変化量÷時間です。
確認2:グラフの傾きは何を表す?横軸の量が変わったとき、縦軸の量がどれほど変化するかという増減の速さです。
確認3:葉面積が違う植物を比べるには?時間当たりに直した後、100 cm²当たりなど同じ葉面積当たりへそろえます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。