植物のグラフと計算を単位・差・傾きで解こう
このレッスンの役割
前のレッスンで、根・茎・葉の構造を物質の流れへ結びました。今回は、その流れや働きの大きさを表とグラフから数量で判断します。
目標は、軸・単位・基準を確認し、全体量、1時間当たり、差、割合、グラフの傾きを使い分けることです。
知る・理解する
データ問題は次の順で処理します。
- 横軸と縦軸、単位を読む。
- 明暗、葉面積、時間などの条件を確認する。
- 比べる基準をそろえる。
- 差か割合か、問われた量を式にする。
- 増減だけでなく、どの区間で傾きが大きいか、どこで頭打ちかを見る。
変化の速さ = 変化量 ÷ 時間です。葉面積が違うなら、さらに葉面積当たりへ直します。グラフの高さはその時点の量、傾きは増減の速さを表す場合が多く、同じ意味ではありません。
具体例で使う
植物Aは葉面積100 cm²で2時間に水を12 g失い、植物Bは葉面積200 cm²で3時間に18 g失いました。
Aは12÷2÷100×100=6 g/時・100 cm²、Bは18÷3÷200×100=3 g/時・100 cm²です。全体量だけならBの方が18 gで大きいですが、同じ時間・葉面積当たりではAの蒸散が大きいと分かります。
誤答を直して次の学びへつなげる
「グラフが高いほど増え方も速い」は誤りです。高さは量、傾きは変化の速さです。横ばいの高い部分では量は大きくても、光を強くしたときの増え方はほぼ0です。
また、時間や葉面積が違う全体量をそのまま比べないでください。次は、知識・条件・計算・因果のどこで誤ったかを診断し、自力で直す練習をします。
自分で確かめよう
確認1:変化の速さを求める基本式は?
変化量÷時間です。確認2:グラフの傾きは何を表す?
横軸の量が変わったとき、縦軸の量がどれほど変化するかという増減の速さです。確認3:葉面積が違う植物を比べるには?
時間当たりに直した後、100 cm²当たりなど同じ葉面積当たりへそろえます。クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。