LESSON 01

師管で養分を運ぶ

道管と師管を位置・物質・向きで比べよう

「師管で養分を運ぶ」第3段階。道管と師管を、維管束内の位置・物質・移動先で比較します。

道管と師管を位置・物質・向きで比べよう

このレッスンの役割

前のレッスンでは、糖が供給源から需要先へ運ばれると学びました。今回は道管と師管を同じ維管束の中で比べ、位置・運ぶ物質・方向の三観点で見分けます。

名前だけでなく、未知の断面図でも根拠を示して判断することが目標です。

知る・理解する

道管と師管はまとまって維管束をつくります。茎の維管束では、一般に道管が中心側、師管が外側に位置します。道管は主に水と無機養分を根から葉へ運びます。師管は糖などの養分を供給源から需要先へ運びます。

観点 道管 師管
主な物質 水・無機養分 糖などの有機養分
典型的な出発 成熟葉など供給源
行き先 茎・葉 芽・根・果実など需要先
茎での位置 維管束の中心側 維管束の外側

茎の維管束内の道管と師管茎の中心側に道管、外側に師管が並び、運ぶ物質が異なる外側:師管中心側:道管一つの維管束に異なる二つの通路

具体例で使う

茎の断面図で、維管束の中心側の管Aと外側の管Bがあります。根を色水に入れた後Aだけ染まれば、Aは道管と考えられます。葉でつくられた糖を追跡してBを通れば、Bは師管です。

位置だけで決めず、運ぶ物質や実験結果を合わせると判断が強くなります。植物の種類や器官により配置が異なる場合があるため、図の中心・外側も確認します。

誤答を直して次の学びへつなげる

「道管と師管は同じ一本の管を時間で使い分ける」は誤りです。別々の組織で、運ぶ物質と働きが異なります。

「上向きなら道管、下向きなら師管」と方向だけで決めるのも危険です。師管も需要先が上にあれば上向きに運びます。物質・出発点・到着点を確認します。

自分で確かめよう

確認1:茎の維管束で、一般に中心側にあるのは?道管です。外側には師管があります。
確認2:糖が上向きに移動したら道管?いいえ。糖は師管を通り、需要先が上なら上向きにも移動します。
確認3:未知の管を見分ける三観点は?維管束内の位置、運ぶ物質、供給源と到着先を含む移動方向です。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。