LESSON 01

植物も呼吸している

呼吸・呼吸運動・光合成の混同を直そう

「植物も呼吸している」第5段階。細胞の呼吸、気体交換、光合成の昼夜関係を整理します。

呼吸・呼吸運動・光合成の混同を直そう

このレッスンの役割

ここまで、植物の呼吸を気体、熱、速度から確かめました。今回は、同じ「呼吸」という言葉から起こる誤解と、光合成との混同を整理します。

目標は、細胞でエネルギーを取り出す呼吸と、空気を出し入れする運動を分けることです。

知る・理解する

細胞の呼吸は、養分と酸素からエネルギーを取り出す働きです。人の胸の動きのような呼吸運動は、外界と気体を交換するための動きです。植物には肺や胸の運動はありませんが、気孔や体の表面などを通して気体が移動し、各細胞で呼吸が行われます。

誤解 正しい整理
植物は息をしないから呼吸しない 呼吸運動がなくても細胞は呼吸する
呼吸ではCO₂を使う 呼吸ではO₂を使いCO₂を出す
昼は光合成だけ 昼は光合成と呼吸が同時
根は気体を使わない 根の細胞も呼吸し、土中のO₂を必要とする

気体交換と細胞の呼吸を区別する外界から酸素が植物体へ入り細胞へ届き、細胞で養分からエネルギーを取り出す気体交換O₂が体内へ移動細胞の呼吸養分からエネルギー生命活動成長・吸収など

具体例で使う

水を与えすぎて土のすき間が水で満たされると、根へ酸素が届きにくくなります。根の呼吸が妨げられ、吸収や成長が弱まることがあります。これは根も酸素を使う証拠につながります。

昼の葉から正味で酸素が出ていても、葉の細胞が呼吸を止めたわけではありません。光合成の酸素放出が呼吸の消費を上回っています。

誤答を直して次の学びへつなげる

「気体が出入りすること」と「細胞で呼吸すること」を一つにしないことが大切です。気体交換は材料を届け、生成物を外へ運ぶ過程で、呼吸は細胞内でエネルギーを取り出す働きです。

次は初見実験で、どの証拠が呼吸のどの側面を示すかを選びます。

自分で確かめよう

確認1:細胞の呼吸の目的は?養分から生命活動に使うエネルギーを取り出すことです。
確認2:植物に胸の運動がなくても呼吸する?します。気体が体内へ移動し、生きた細胞で呼吸が行われます。
確認3:水浸しの土で根が弱る一因は?土中の酸素が根へ届きにくくなり、根の呼吸が妨げられることです。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。